テナ さんの感想・評価
3.1
物語 : 3.5
作画 : 2.5
声優 : 3.5
音楽 : 2.5
キャラ : 3.5
状態:----
少年のひと夏の冒険と初恋
住宅街に現れた大量のペンギン達
彼等は普通のペンギンではありません。
車に跳ねられても平気だし食べ物は食べないし水や氷や気温も関係なく環境にも簡単に適応してしまいます。
そんな街に住む少年は研究者素質溢れる男の子で、この年齢で、自分が興味ある事を見つけて目標に突き進むって関心する反面、賢すぎる子供はあまりに論理的過ぎて余り可愛くないなぁwwってのが私の印象です。
でも、そんな少年にも初恋の女性が居ます。
子供あるあるですねww
相手は年上の歯科医で働くお姉さん。
実は、このお姉さんには不思議な力があります。
それはお姉さんが投げたコーラ?缶を投げると缶は宙で回転する。
回転して遠心力で振られた炭酸水は缶を突き破り破裂したその瞬間……ペンギンへと姿を変えて地面にペンギンが着地!に少し失敗したけど着地w
探究心溢れる少年は、更にペンギンの現れた理由を初めお姉さんの秘密に海と呼ばれる水の球体など、この街に起きている現象の数々を研究し始める。
結論から言うと、訳の分からない終わり方です。
物語として、答えを求る人には多分合わない作品だと思います。
個人的には1つの終わり方だとは思いますが、球体は結局、どんな理由から出現したのか、お姉さんの正体とはなんなのか、などなど沢山の謎を残したまま終わりになるので、アニメを見た後にスッキリしたい!と言う人からは受け入れられない気もします。
それでも、私が1つの終わり方と言った理由としては、1つはあくまで主人公は少年なのです。
彼は実験が大好きで研究も大好きで、必至に考えたけど出来る事や、解った事は少なくて……それでも、友達やお姉さんやペンギンの力を借りて、あれだけの災害?から沢山の人を救ったけど、彼の研究はまだまだ心理へと辿り着けてはいません。
だから、その謎を少年が全て解き明かす事は出来なくて、その謎は少年が成長して大人になった時に、きっと答えを見つける。
今は子供の限界なのです。
結局、子供と言っても正直、この年でお姉さんの出せるペンギンの出現条件やら海とペンギンの関係生だったり子供とは思えないレベルですが、やっぱり子供に解き明かせる限界……
2つ目は、初恋は実らない、
この言葉ってよく耳にします。
元々は誰が言い出したのか、アニメかドラマのセリフかは解りません。
でも、本当に初恋は実らないのか?
初恋って大抵は小さな頃にします。
相手は誰だろ?先生?友達の両親?近所のお兄さん、お姉さん?アニメのキャラ?芸能人?
人にとってそれぞれですよねw
作中にも少年はお姉さんに恋をします。
少年は海を残すか残さないかを選択する事は出来ました。
海を残せば、これからお姉さんと一緒に居られる……けれども海を残すとこれから何が起きるかは解らない……だから選んだ選択肢。
最後のお姉さんとの会話で喫茶店の窓からペンギン達が次々と消えてしまいます。
それはまるで……別れのカウントダウンの様に……
私なら1番取りたい選択肢は海を残す事……例え何か起きたとしても、大切な人って何かに置き換えられないから……
でも、海を消す方がベストではあると思う。
だって……沢山の人に迷惑を掛けてしまうし……
…………それでも、選択肢として選ぶなら、私も海を消す選択を選びます。
少年が何故、この選択を選んだのかは、よくわかりませんでした。
だから、私も少し考えたので推測として彼の考えを書いてみたいと思います。
選ぶ側の意見なら、海を消さない。
総合的に考えたなら海を消す。
それより大切な事を私は忘れて居ました。
それは、お姉さんの気持ちです。
海を消さないを選べば確かに選択側は嬉しい……じゃ選択された側は?
確かに、嬉しいでしょう。
でも、これから先に何かがあったとして、もしも取り返しのつかない自体になったら?
それで沢山の人が消えて、泣いて悲しみしかない世界になったら?
その理由が自分の為に海を残したのが理由だとしたら?
お姉さんの立場になった時に、それでも喜べるでしょうか?
自分の責任だと背負い込むかもしれません。
1番傷つくのはお姉さんかもしれません。
そんな負の重圧を押し付けられる訳がないじゃない……大好きな人に……
その人が本当に大好きだからこそ取れる選択……いゃ、それに気づいた時点で選択肢なんてなかったのかもしれませんね。
本当に好きなら……傷付いて欲しくないなら…
そこに少年の優しさと初恋の終わり感じたりしました。
しかし、少年はその事で得た物があります。
1つは目標、少年は頭が良くて偉い人になるって目標はあるものの明確な目標はなかった。
でも、大人になって研究者になり、謎を解明してお姉さんに会いにいくって目標を得た。
そして、お姉さんに僕がどれだけ好きだったのかを伝えに行くという決意。
これは解釈によるけど……好き【なのか】ではなく好き【だった】のかと言う。
だった……つまり彼の初恋は終わり進み出したのでしょう……
最後のナレーションに好きな人の事を語るナレーションが入っていましたが、そのシーンでは、同級生の女の子の笑顔だったので多分w
つまり私の1つの終わり解釈は現時点での研究と初恋の終わり。
つまり、俺たたエンドみたいなものですね。
作中に謎を多く残したのも少年の未来の為かな?とも考えてしまいました。
が、アニメなので、やっぱり色々気になるなぁ〜とは思いましたw