颯沙 さんの感想・評価
3.0
物語 : 2.5
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 2.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
樹ヒナタが出てこない
それが声優!は実際の声優浅野真澄(あさのますみ)さんが企画した4コマ漫画です。(メインストーリー部分は通常の漫画)
大枠だと声優さんはこういう事をしていますよ。
というものと、有名な声優さんの小話だったりが織り交ぜられていて
4コマ以外のメインストーリーは
新人声優一ノ瀬双葉、子役から声優になった小花鈴、所属は違うけど双葉とほぼ同期の萌咲いちごの3人が主役になります。
アニメのメインストーリーは一ノ瀬双葉が主人公で1年後の査定に向けバイトをしながらわずかな声の仕事をしていたが、なかなか仕事がなく
とある現場で小花鈴、萌咲いちごと出会い仲良くなる。
なぜかその3人で声優アイドルユニット「イヤホンズ」を結成することになり、それぞれが声優の仕事を頑張り、初ライブを終え、双葉の査定は保留=もう1年様子を見てから決める。とりあえず残れてやったね!で終わります。
ここから原作ネタ。
{netabare}
原作全5巻でアニメは4巻までです。
4巻の終盤から超人気アイドル声優「樹ヒナタ」が登場します。
最終巻の5巻はほぼヒナタの話です。
ヒナタは過密スケジュールのストレスで難聴を発生させ、休業(という名の引退)することを涙ながらに(ようやく重圧から解放された、ほっとした涙)決意します。
休業が発表されるとネットには「ごり押しうざかった」「やっと消えたか」等の書き込みも見られます。
その後引っ越しの手伝いでイヤホンズがヒナタの家を訪れた際に、
双葉は「周りの人が声優は変わりのいない仕事だから良いよね。というけれど、一生現役でいることがどれだけ大変か、第一線で居続けることがどれだけ難しいか・・・」
それにヒナタは同意し「そうだよ、それに… 代わりだって… 本当はいくらでもいる…」絶句するイヤホンズ。
ヒナタ「私も仕事に片想い。 片想いでも… 大好きだった…」と少し柔らかい顔で言います。
その後はイヤホンズの活動の場面やすっきりした顔のヒナタの場面に双葉の前向きなポエムが入り
『それが声優。声のお仕事』
で締めくくられています。
確かに影の部分が多いのでゆるめのアニメで使うのは難しかったのかな?と思いますが、それが声優。とタイトルコールで締めているので、この部分が作品で一番言いたかったことなんじゃないか?
本当の主人公は樹ヒナタだったんじゃないかな?と思っています。{/netabare}