イムラ さんの感想・評価
3.7
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
設定・世界観は大好物
<2021/7/24 初投稿>
サンライズのリアルロボ系オリジナルアニメ
2006年放送だそうです
評判はたびたび耳にしていて、この4連休に見ることに。
決して「テレビつけたら五輪ばっかだし、遠出もできないから」という理由では・・・いや、それもありますね笑
さて、本作。
自分の評価をまとめると
設定・世界観:S
キャラクターデザイン:A
音楽:A
ストーリー構成・シナリオ・演出:C
声優さんの演技とキャラの魅力:C
こんな感じでした
世界観は本当によく考えられていますよね
{netabare}マトリックス{/netabare}の影響受けてるんだろな、というのを加味しても2006年でこの世界観は本当にSFが好きな人が作ったんだな、とそれだけで嬉しくなります
(意外とアニメでそういう作品少ないので)
{netabare}「自我とは、自分とはなに?」「進化した人間と見分けのつかないAIは人間と何が違うのか(チューリングテスト)」{/netabare}という難解なテーマに挑んでいるところは攻殻機動隊を思い起こします
他にもここ数年注目されるようになった「シンギュラリティ」や「ウィルス感染によるパンデミック」「量子コンピュータ」なんてものも料理の小鉢のように添えられてますし
ただ残念なのはストーリー構成・シナリオ・演出
本作最初のキモである{netabare}主人公の生活の場が実は仮想空間であること{/netabare}が第一話ぐらいで想像ついちゃった
「もっと隠してよ!」と言いたくなりましたよ
その後も複数のギミックが出てくるのですが、やはりすぐ分かっちゃうこともあれば、反対に種明かしが唐突で見てる側として感情がついていけず盛り上がれなかったりしたところも
製作の時間が厳しかったんでしょうか
よくわかんないけど
あとやはりキャラにちょっと共感できなかった
特に主人公のキョウさんに共感できない
何に怒ったり熱くなったりしてるのかわからず都度都度考え込んじゃいました
他のキャラもテンプレみたいな人多いんですが、もう少ししっかり練り込んでくれたらなーと
世界観考えるだけで手一杯になっちゃったのかな
声も残念でした
キョウとヒロイン?のカミナギさん、ミナトさんの3人の声は今では超有名実力派声優が当ててますが、みなさん当時は新人だったそうですね
そのせいか声の音域がずれてる気がして気になっちゃってセリフがすんなり頭に入ってこない
なぜ起用されたんだろ?
そういうのはジブリや細野守の映画だけにしてほしいっす
と、結構たくさん書きましたが、そんだけ「もったいねー」という気分なのです
そんだけ世界観が素晴らしいと思ったので
最後に本作で昨年ハマった某アドベンチャー+シミュレーションバトルゲームを思い出しました。
2019年発売でシナリオからギミックから秀逸すぎる傑作ゲームだと思ってるのですが、ゼーガペインの世界観好きな方なら大好物かと思います。