cubemania さんの感想・評価
3.2
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
作話の質に難があるというか
{netabare}話の内容がシリアスなものとそうでないものが大別されていて、シリアスものは主人公単独でどこかの地域でそうでない場合は主人公と師弟関係がじゃれあっている。後者の方は作中では時間が経過しているのだろうが、視聴者にはそうはみえないから、旅という感じが薄れる。
旅物というとマスターキートンや蟲師などが頭に浮かぶが、これらのような物語の陰影や機微などが描けておらず、直線的すぎるというか、何とも単調というか。最後にいたっては懐かしい寝オチで何年ぶりだろうか。
主人公は優等生で自意識過剰なのは鼻についてくるし、魔法で何でもできるからキャラクターとして魅力に欠ける。漫画のキャラクターなどは魅力的にするために必ず欠点をいれるという主張があるが、そういったものはない。初回はそうでもなかったが、それ以降はほぼ完全すぎてあまり面白みがない。その分、他のキャラとのじゃれあいになるのだろうが、旅物語としてそれもどうなのだろうか。
旅というのなら、主人公の師弟関連は最初と最後くらいで十分だと思うのだけどね。つまらないことだが、主人公が生業をもたないのも気になった。師弟の職にあれこれ触れるのだが、主人公は風来坊で旅先で収入を得ているわけでもないし、なぜ主人公だけ無収入で旅生活を続けられているのか。
そういう基本的なところも旅物語には重要な要素として生かせられると思うのだが、みすみす捨てている。設定で物語の半分は作ったようなものというが、設定も物語も駄目となるといろいろ厳しい。
正直このレベルで活字でよく読者がいるなと思うが、ラノベだと合格なのかな。 {/netabare}