シャベール大佐 さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
とりあえずノリと勢いで突っ走る、オリジナルのロボットアニメ
巨大な壁に囲まれた世界「リンガリンド」を舞台にした、オリジナルのロボットアニメ。全24話。
物語は、空からリンガリンドに落ちてきた記憶喪失の男(バック・アロウ)が、自分はいったい何者で、なぜ落ちてきたのかを知るために、壁の外の世界を目指していく、みたいな流れ。大きなストーリーの向かうところは単純で、「壁の外はどうなっているのか」というほぼそれだけなのですが、そこに至るまでに、テンポ良くいろいろなことが起きていくので、毎回退屈しませんでした。いちおう作品の根本には謎がありますが、作風的には考察や推理を楽しむというよりも、とりあえずノリと勢いで突っ走るタイプという印象。そのあたりは、原作の谷口悟朗や中島かずきの過去の作品からしても、「いかにも」という感じはありました。個人的には、内容自体が特別どうというわけではなかったのですが、全体的にエンタメ精神が旺盛というのか、観るひとを楽しませようという意識が強く感じられて、普通に面白かったです。
作画、音楽は、特に問題なし。キャラは、総じてかなりアクが強くて、それぞれの個性がしっかり描けていました。特に、お調子者のビットは良いキャラでしたし、ヒロインのアタリーもかわいかったです。声は、フィーネ姫の小清水亜美が熱演でした。
最後まで観終わって、雰囲気はちょっと古臭いですが、適度に笑いと熱さもあって、割と好きな作品でした。ノリが合うか合わないかは序盤ですぐにわかると思うので、合わないひとはそれ以上無理に観る必要はないかもしれません。