まつまつ さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
歌がテーマの作品なのに歌以外が良く出来ていた。
100年後のAI暴走による人類滅亡をシンギュラリティポイントできっかけになる事件を解決する事で阻止しようとする2体のAIの話。
ViVYが100年という時間を掛けて人間の気持ちを学習し、
AIながら人間らしく成長していく過程は良かった。
本来、歌で人々を幸せにする使命の為に設計されたAIであるという事で、歌をテーマにした作品ではあるのだが、他の人のレビューにも書かれていた通りあまり印象に残る歌が無かったのは残念。
作画は綺麗でアクションシーンの描写は動きも良く迫力があった。
個人的にはタイムリープ物は事件が解決するまではかなり鬱展開という作品が多くて苦手だが、この作品は割と観やすかった。
この作品は人類滅亡阻止という目的は達成されたが、ハッピーともバッドとも捉えられる最後だった。
ラストは色んな捉え方が出来ると思われるが、個人的には再びAIと人間が共存出来る世界が再構築され、ViVYとマツモトは新しいボディに過去の記憶データーが移植されて、歌で人々を幸せにする本来の目的を遂行しているというようなラストであって欲しいという願望を持ちつつの視聴だった。
ViVYがシンギュラリティ計画を失敗し過去に戻った事で作戦は成功したが、タイムリープせずにそのまま人類が滅亡しAIだけの世界になったという終わり方も案外それはそれで有りなのかなとも感じた。