たわし(爆豪) さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
となりの女子高生が「感動した。」と言ってたからよかったのかもしれない
正直言って、面白いかどうかと聞かれたら新海誠監督と同じく「普通」で卒のない作品である。
細田監督らしく毎回テーマもキャラクターもほとんど変わっておらず、一貫して「家族とはなんなのか。」というテーマを元に作られている。
今まで僕は「バケモノの子」や「おおかみ子供と雨と雪」「未来のミライ」を酷評してきたが、今回はそれらの作品と比べると良く纏まっている。
しかし決して目新しいわけではないし、CGのクオリティも体して良いわけでもないので映像表現としては現存のアニメと変わらない。
「シンエヴァ」のようなキャラクターの掘り下げや、今まで自分を作り上げてきたものに対する感謝のようなリスペクトがあるわけでもない。
しかし、隣に座って鑑賞していた女子高校生が
「面白かった。感動した。」
と言っていたので、それでよかったのだと思う。
別に僕だけがオーディエンスなわけではないので、一般の人に解りやすくしているという意味では成功しているのである。
最近は、アニメ映画は老若男女関係なく様々な人が鑑賞するようになってきた。
既に一般化したコンテンツにアート的な評価を下すのも無粋かも知れない。
それだけより多くの人が観に来るようになったのである。