退会済のユーザー さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
子育ての切り口から
最近の作品が自分にはどうも嵌らず(年齢のせいかもしれない)、クラシックの名作をここ半年みている。そのなかで滅茶苦茶嵌まり、自分の中でMy Most Favoriteになった作品。
正直論評するのも烏滸がましいが、頑張ってして行こうと思う。
本作品の魅力は「BOY MEETS GIRL」「主要キャラクターたちの成長譚(主人公のみでない)」「承認」「継承」他沢山ある。
殆どの主要テーマは諸先輩方が語り尽くしているため、かなりニッチな部分の親目線からの「子育て」にフォーカスしてみたい。
■子育て対象としてレントン{netabare}
レントンならばもう一度子育てしてみたい。それくらい魅力のある子ども。「うざい」とか「機微がわからない」とかいう人がいるが、たかが14歳の少年である。それよりも「真っ直ぐな性格」「問題に正面からぶつかる真摯さ」がとても愛おしい。このような子供の日々の成長が側で見届けられるなんて、なんと幸せなことだろう。逆説だがホランドらと絶えず対立するのは、レントンが物事に正面から取り組み、正論をぶちまけるから。実際にこんな少年がいたなら、薄汚れた大人は鬱陶しく感じてしまうだろう。 {/netabare}
■親としてのビームス夫妻{netabare}
チャールズとレイのビームス夫妻の登場(21話ランナウェイ)から退場(28話メメントモリ)の一連のエピソードが大好き。
とりわけ好きなのが23話ディファレンシア。ボダラクの死期の近い少女を聖地に運ぶという仕事をチャールズ夫妻が受け、レントンも仕事に同行。少女を見たレントンは設備のある病院に運べば助かるのではという、子供じみた正義感から連れ出したが結果的に助けられず死期を早めてしまう。その一連の行動を、チャールズ夫妻は叱責するどころか、レントンの真摯さから出た行動と捉まえ心からレントンを実子として育てたいと欲する。それ以前はレイが子供が産めない体のため、誰でも良いから子供が欲しいくらいのふわふわ感があったが甘さが消える。
その時のチャールズとレイの言葉。
年頃の息子を持つってのは悪くないよね?(レイ)
ああ、悪くねぇ(チャールズ)。
陳腐だがここで僕の涙腺が決壊した。 {/netabare}
================================{netabare}
最後に大好きなエピソードタイトルの一つである48話「Ballet Mécanique」の歌詞を。
ボクが該当するのはドミニクかもしれないし、ジ・エンドかもしれない、もしくは両方かも、
ただ解かっているのはキミがアネモネということ。
この曲を知った上で48話を観ると更に感動することは請け合い。
=Ballet Mécanique=
Show me something I’ve never seen
ボクが今まで見たことのないものを見せて
Like a river gleaming in the sun
太陽のもとでキラリと輝く川のように
Or the sea and sky kissing on the horizon
水平線でキスする海と空のようなものを
When I look out of my window
ボクが窓の外を見ると
All I ever see is cloudy grey skies
見えるものは曇った灰色の空のみ
And when you look into your mirror
キミが鏡の中のキミを見つめているなら
How d’you think you’re ever gonna see me
ボクのことを見てほしい
Look into my eyes.
ボクの目を見て
Will somebody please tell my why
誰かボクに教えてほしい
Women look so easy telling lies
どうして女の娘は嘘をつくのが、とても簡単なのかどうかを
Why a smiling face can’t erase lonely eyes
どうして笑顔でいても、寂しそうな瞳を消しされないのかを
When I look out of my window
ボクが窓の外を見ると
All I ever see is cloudy grey skies
見えるものは曇った灰色の空のみ
And when you look into your mirror
キミが鏡の中のキミを見つめているなら
How d’you think you’re ever gonna see me
ボクのことを見てほしい
Look into my eyes
ボクの目を見て
I don’t know why.
ボクには分からないよ
My face makes you laugh all the time
どうしたらボクの笑顔が、キミを始終笑わせられるか
But you’re all I need
でもボクが必要としているのは、キミのことだけ
You make my life so complete.
ボクの人生を満たせるのは、キミだけなんだ
ボクニワ ハジメト オワリガ アルンダ
コオシテ ナガイ アイダ ソラヲ ミテル
オンガク イツマデモ ツヅク オンガク
オドッテ イル ボクヲ キミワ ミテイル
ボクニワ ハジメト オワリガ アルンダ
コオシテ ナガイ アイダ ソラヲ ミテル {/netabare}