bk958 さんの感想・評価
3.7
物語 : 2.5
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
「ピノごほん読んでるのっ」(*^_^*)
汚染された外界から遮断されたドームシティ"ロムド"の研究施設から長年眠り続けていた怪物が逃亡する事件が発生する。若き女性情報局員のリルは別事件の捜査中に怪物と遭遇する。彼女は強烈な恐怖と同時に怪物に強く惹きつけられ、謎に包まれたその怪物を追いはじめる。manglobeによる近未来SFアクション。
哲学・宗教・絵画等々専門的な用語、演出が満載で、かつ終始画面が暗いという鬱仕様。分かりづらくとっつきづらい作品。難しいだろう的な制作側のドヤ顔がチラつきます。
出てくるのはコギトやら省察やらデカルトっぽい。そんなところからテーマも自我の存在と獲得あたりにありそうですね。「我思う、ゆえに我あり――」
洋画チックな見た目のリルとEDのレディへに魅かれて観ました。グッチョイですね(^^)OPもカッコよく、PVにしてもいんじゃねってほど。
何より和み担当の愛玩用オートレイブ(ロボット)ピノが可愛すぎる。全力でツボなキャラでした。一家に一ピノそんな時代を待つのみですw
バトルシーンの演出もクオリティ高め。特に一話目はアクション映画の導入を観てるようで、惹きつけられました。
ストーリーが中盤だれるのと、過去の話や核心を本編からそれたクイズ回で説明という挑戦なのか手抜きなのか、どういうこと?ってところもありました。プラクシーという存在ならではですが。
キャラとその人間関係が好みだったため楽しく視聴できました。全く違う存在である三人が心通わせていく様はとても温かく、なんの事件も起きない旅の途中が描かれた16話なんか良かったですね。基本暗いだけに、たまにハートフルな展開だと際立ちます。本筋はサスペンス風味の近未来SFなので退廃的な世界観が好きな方はどうぞ。
作画はなかなか崩れがち。すごく出来が良い時もあるので、余計目立つかなといった感じ。
印象だけで言うと、攻殻機動隊を目指して失敗したみたいな感じ。実際のところは知らないです。個人的にはかなり好きな部類です。