Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
4.1
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
これは私の100年の旅――
この作品はオリジナルアニメだったみたいですね。
「Re:ゼロから始める異世界生活」を執筆した長月達平さんと、同作品の脚本を手掛けた梅原英司さんがタッグを組んだ作品のようです。
アニメーション制作がwit studioさんだったので、アニメーションのクオリティも総じて高かったと思います。
“ニーアランド”、
それは夢と希望と科学が混在したAI複合テーマパーク。
史上初の自律人型AIとして生み出され、施設のAIキャストとして活動するヴィヴィは日々、
歌うためにステージに立ち続ける。
しかし、その人気は今ひとつだった。
――「歌でみんなを幸せにすること」。
自らに与えられたその使命を果たすため、いつか心を込めた歌を歌い、
園内にあるメインステージに立つことを目標に歌い続けるヴィヴィ。
ある日、そんなヴィヴィの元に、マツモトと名乗るAIが現れる。
マツモトは自らを100年後の未来からきたAIと話し、
その使命は「ヴィヴィと共に歴史を修正し、
100年後に起こるAIと人間との戦争を止めること」だと明かす。
果たして、異なる使命を持つ2体のAIの出会いは、どんな未来を描き直すのか。
これは<私>が<私>を滅ぼす物語――
AIの『歌姫』ヴィヴィの、百年の旅が始まる。
公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。
ヴィヴィは何度か時間を遡っているので、wikiをチラ見すると「正史」「修正史」「再修正史」という3つに括られるようですが、私は「再修正史」以外は正直良く分かりませんでした。
ですが、本作品は「A.I.」と「歌」という私たちの身近のモノをテーマにしているので、入りやすい物語だったと思います。
「A.I.」が進化し、人間が「A.I.」に依存することにより、これまで確率されてきた「お互いの立場」に揺らぎが生じ戦争にまで発展する…
戦争に発展するかは微妙ですが、人間が「A.I.」に依存する未来…というより、現時点で既に依存しているのではないでしょうか。
産業用や建設業など、身近なところではお掃除ロボットや最近では自律型会話ロボットなんかも発売されているとか…
我々人間の高齢化や少子化もロボット開発に拍車をかけていると思います。
何気なくロボットをググっていたらAIBOを見つけました。
と同時にビックリしたのがAIBOのお値段…100万円以上もするとは知りませんでした。
ということは、この作品に登場する「A.I.」も相当値が張るんでしょうね。
ヴィヴィとか一体どれだけ福沢諭吉を積めば良いのか見当もつきません^^;
そう言えば、ロボットには「アイザック・アシモフのロボット工学の三原則」を守ることがロボットであるための条件になっているんだとか…
第一法則:ロボットは人間に危害を加えてはならない。
またその危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。
第二法則:ロボットは人間に与えられた命令に服従しなくてはならない。
ただし、与えられた命令が第一法則に反する場合はこの限りではない.
第三法則:ロボットは前掲の第一法則、第二法則に反するおそれのない限り、自己を守らなければならない。
そう考えると、この作品に登場する「A.I.」は、どこでボタンを掛け違ってしまったのでしょうか。
人間が「A.I.」に依存しただけでこの3原則が危うくなるほど、「A.I.」は暴走してしまうのでしょうか。
流石に暴走して人類に危害を加えるのは飛躍し過ぎだと思いますけれど…
まぁ、ヴィヴィが製造されたのが2060年で、AIと人間の戦争が勃発するのは2161年と遠い未来なので何が起こるか分からないんですけどね…
一方、この作品に登場する声優さんも作品のクオリティに負けないくらい豪華です。
種﨑さん、福山さん、日笠さん、内山さん、明坂さん、大原さん、ちゃんりな、とみたん…
作り手の気合が感じられる布陣だと思います。
ヴィヴィの使命は「歌でみんなを幸せにすること」。
彼女はどんな未来を選択するのか、気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。
オープニングテーマは、ヴィヴィ(八木海莉さん)による「Sing My Pleasure」
八木海莉さんはオープニングテーマ以外にも劇中歌などを歌っていますが、
未だ18歳の女の子なんですよね。
15歳の時、自身の夢を追いかけ単身上京したとか…
デビューして間もないと思うのですが、「レコチョク上半期ランキング2021」のダウンロード部門における新人アーティストランキングで、いきなり1位を獲得するほどの実力の持ち主なんです!
今後の活躍が楽しみですね♪
1クール全13話+特別総集編1話の物語でした。
ラストまで高いクオリティのまま突っ走ってくれた作品だったと思います。
しっかり堪能させて貰いました!