ハニワピンコ さんの感想・評価
3.6
物語 : 3.5
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
毒を食らわばなんとやら
うーーーん2クールに無理やり詰め込む必要はあったのかなと。本格的に色々と動き始めてきたと思ったら唐突に終わった
前半、ブリカス畜生打線の4番張れるレベルの秘密文書を巡っての取引や、ボンド加入からジャック・ザ・リッパー編の繋ぎ方が良かったし、仲間との行動が増えてスケールの大きい劇場型犯罪が行われていくあそこらへんはワクワクした
まぁそこら辺から1クール目との空気感の差が出てきて、リアル路線から中々ファンタジー感マシマシになって行った
展開が早いというよりは、絡ませ方が急だと思う話もあって前との繋がりは関係なしに、各章ブツ切りで見た方が良い
原作のサブストーリーの部分なんかは除いて、今後の展開に必要な要素を含んだ章だけ取捨選択して構成されたオムニバス形式
ラストも、視聴者がウィリアム=サマの考えに到底追いつけないまま準備が終わり、作戦決行
結局、悪役が辛かったんだという王道展開だったが
王道展開であるが故に、他と比べて圧倒的な描写不足からあまりウィリアムの結構唐突な心情変化に完璧に共感することが出来ず、成り行きをただ見守っていくだけだった
この作品の主人公達は最後まで悪でいて欲しかったと思う
別にそれは平和の為の致し方のない殺人を肯定とかそんな単純な話ではなく、仮に更生するとしても、「ウィリアムは何を贖罪として今後生きていくのか」という部分を描かずに終わったのが不満ということ
そこらへんを"友情"という言葉で簡単に片付けてるのは、今までの積み重ねで溜まった期待値を大きく下回っていると思う
そもそも今思えばウィリアムとホームズのダブル主人公作品で、どちらも活躍させる展開として、ウィリアムがホームズを殺害する展開が起こるはずもなく、また逆も然り。といった状況で行える手段が、救済しか選択肢が無かったのかなと思う
その点デスノートはしっかり対立してちゃんとケリつけてて、上手くやったなと思う
{netabare} 余談:実際あそこらへんは名作だし、ライトのキャラも一貫してて真に来るものがあった。だからこそラストの展開が少し残念とも思う。この作品の主人公もライト並のキャラになれそうな所まで行ったのに、最後はジャンプ系列特有の少年漫画旋風に呑まれて変な方向に行ってしまった感じ {/netabare}
1期と2期前半のクライムサスペンス系の方向はとても良かった