タック二階堂 さんの感想・評価
2.9
物語 : 2.0
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:途中で断念した
嫌な予感、的中。
詳細は公式サイトでも見てください。
独特なキャラデザ。
それもそのはず。なんとキャラクター原案は、あの「ストップ!! ひばりくん!」「すすめ!!パイレーツ」でおなじみの江口寿史さん。
「すすめ!!パイレーツ」には、私の故郷、流山市の江戸川台商店街とか出てきて、すごく親近感のある漫画家さんなんです。江口さんはその後も、精力的にCDジャケットや企業ポスターのイラストとかを手掛けているから、見たことのある人も多いと思いますよ。
そんな江口さんがキャラ原案を手掛けた本作は、中学3年生の長良が夏休みの登校日に学校に集まっていたクラスメイト36人と一緒に、異次元に漂流してしまうというアニメオリジナル作品。制作は「宇宙よりも遠い場所」のマッドハウスです。
主題歌を担当するのは銀杏BOYZ。かつてアルバムジャケットのイラストに江口さんを起用した流れもある感じ。これは上位争いをしてもおかしくない、アラフォーやアラフィフのオトナな人たちにおすすめしたい作品になると思いますよ。
ただ、ひとつ懸念材料が、監督が「ブギーポップは笑わない」を手掛けた夏目真悟氏という点。「ワンパンマン」「ACCA13区監察課」は良作でしたが、「ブギーポップ」は少し自己満足感があって、不親切なアニメだったなあという印象。これも、変に芸術性を狙いすぎてくると、煙に巻かれたような頭に「???」しか出てこない作品になりかねないかなと。
で、初回。
=====初回視聴後、所見です。
{netabare}
ひとつひとつのエピソードはわかるんですよ。でも、それを脈絡もなく、ベタベタとホワイトボードに付箋のメモ書きを貼るように、あっちこっちからいろんな要素を持ってきて貼りまくっている印象。
で、1話通して観たら「いったい、何が起こっているの?」「なんで学校と36人だけが異空間?にいるの?」と、疑問符しか出てこない状況に。
説明不足というより、「俺の世界観を知りたければ、俺の頭の中を勝手に見ろ」と言わんばかり。「ブギーポップ」と同じ印象。
ただ、雰囲気を作るのは上手なんですね。奥のさらに奥に何かありそうな雰囲気を醸し出してきます。そして、江口さんのキャラデザが良くも悪くも「原案そのまんま」出してきている感じ。なので、アニメとしては……なんていうか、描き込みが足りないというか、それが良く言えば「いい感じの軽さ」を出してきている。
だから、キャップが超能力持ちのイキり男の頭を金属バットで殴打しても、変に生々しくならないんですね。血も黒い着色ですしね。
あまり使いたくない言葉ですが、おそらく「人を選ぶ作品」って言われるでしょうね。主人公の長良も、よくある無気力系やれやれタイプの少年ですし、舞台設定は「漂流教室」なので、まあ閉鎖空間に置かれた人間たちの言動がどうなるかといったタイプの話になりそうです。
森見登美彦作品だったり、西尾維新作品が好きな方は、それなりにハマれるのではないでしょうか。
{/netabare}
=====第2話視聴後、追記です。
{netabare}
徹頭徹尾、意味がわからない…
いや、パートパートでやっていること、言ってることはわかるんですが、繋ぎ合わせて全体を見ると、まるでパッチワークみたいにバラバラしていて。
もはや「どこから、うまい棒を仕入れてるんだよ」とか、そういう常識はいっさい通用しません。監督が「俺がいま食いてえから出したんだよ。文句あるか」という感じです。
あー、もう「ブギーポップ 」の時に感じた意味不明さによく似てます。こりゃ合わなそうだなーー
{/netabare}
=====第3話視聴後、追記です。
{netabare}
あのさあ…
もう少し説明しろっての。
ねえ、そのキャラメルフラペチーノどこから出したの?
人探しする光るペンライトみたいなの何?
そのソファどこにあったの?
なんで猫がファーストキッチンのバーガーを持ってくんの? てか、外の世界に出れないのにファーストキッチンどこにあるの?
もういいやこれ。
評判良さそうですが、何ひとつわからないものを観続けるのは苦行でしかないです。
ここで断念します。今後が特に気になりませんしね。お好きな方にはごめんなさい。
{/netabare}