退会済のユーザー さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
メイドイン...森の中?
この作品、漫画で知りましたが、
「メイドインアビスのスピンオフ作品か?」
と思ったのが最初の印象。
そのくらい世界観や設定が細かく、
個人的にはめちゃくちゃ好みです。
↑ネットで調べてみると、
似ているという指摘も実際にあるが、
アビスの作者、つくしあきひと氏は、
むしろ本作を称賛しているようだ。
「ハクメイとナナチ」というパロディ用語が出てきて、
ちょっとウケたけど。。。w
{netabare}
登場人物は小人と動物だが、
みんな大人である。
出てくるキャラはみんな仕事をしているし、
ほぼ毎話、酒も登場する。
イワシ谷親方は常に咥えタバコで、
大工組合のナライ会長もパイプを咥えている。
そんなリアルな大人の世界を映し出している点と、
小人の可愛さとのミスマッチが、
実に妙味。。。
なんつってもこの世界、
優しい、、、優しすぎる。。。
ちょっと物騒だった第8話、
蜂蜜館での新参と古参の抗争でさえ、
最終的には、酒と美味しい料理があれば、
丸く収まってしまう。
そんな優しい世界が、
もはや羨ましくさえ思う。
そして、
キャラがとにかく魅力的で可愛い。
特にミコチの可愛さは個人的にツボである。
もはやミコチしか勝たん。
言うなれば、
手乗りミコチ飼いたい。。。(*´Д`)ハァハァ
、、、スンマセン。
取り乱しました。。。w
さて、
この作品の注目したい点は、
登場人物の職業。
ハクメイの大工や、
ミコチの食品・日用品製造卸をはじめ、
歌手、美容師、喫茶店マスター、劇作家など、
みんな目に見えて分かりやすい仕事をしており、
しっかりと生計を立てて暮らしているという設定が、
上述の通り、みんな大人であるという事を印象付けている。
個人的に好みなのが、
イワシ谷親方とナライ会長。
私も現場仕事してたことあるので、
何となく伝わるのだが、
まさに職人気質、まんまな性格してます。
この2人。。。
もうひとつ、
さらに注目すべき点は、
作者のこだわりでもあるらしい、
大きさが非常にリアルな点。
ハクメイやミコチなど、
小人の身長は約9cmと公式に記載されており、
彼女らの視線だと、
60〜70cmのトンビやミミズクは、
まるで恐竜のような大きさ。
イタチであるイワシ谷は30cm程度なので、
ハクメイの約3倍の大きさで描かれている。
また、食べ物も、
ピーナッツはコッペパンくらいの大きさで描かれ、
ブルーベリーは切り分けてから食べているし、
米も砕いてから調理している。
この完璧なまでの矛盾の無さこそ、
私がこの作品にどっぷり浸れる所以である。
{/netabare}
ハクメイとミコチの2人の出自や出会いについて、
公式では詳細があるようだが、
アニメでそれは語られない。
むしろそれでも良いと思う。
この不思議な世界をずっと眺めていたい、
そういう気持ちに浸れる作品です。
ちょっと蛇足。
劇判は、ヴァイオレットエヴァーガーデンも手がけた、
元 Elements GardenのEvan Callさん。
この方の壮大で優しさ溢れる音楽、凄く好き。
どうやら来年の大河の音楽も担当されるらしい。
素晴らしい大抜擢ですね。