シン さんの感想・評価
2.7
物語 : 2.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 1.5
状態:観終わった
男子新体操の良さが分からなかった
スポーツものが好きで豪華キャストなので期待していましたが、正直ガッカリな作品でした。
良いところ
新体操シーンの作画。動き、迫力、カメラワークが素晴らしくアオ高もシロ高も演技シーンは固唾を飲んで視聴しました。
心情や何かを掴む!みたいなことを描くシーンでところどころ鳥だったり、羽だったり、作風にあったすごく爽やかな演出をされていたのも印象的でした。
あと監督の、怪我をした選手を試合に出すか出さないか。外野は怪我をしてるということと将来を考えろと言う事を盾に指導者にあれこれ言ってきますが、選手の「今やらなきゃ一生後悔する」っていう気持ちは完全に無視なんですよね。でも監督が双葉の決意を汲んで試合に送り出してくれてスカッとしました。
気になったところ
競技そのもよりもキャラ同士のやり取りの方が重き置かれてたところ
自分もキャラ同士の関係性にキャーとなるタイプではありますけど、あくまで競技に対して全力で取り組む彼等のキャラクターに惹かれる前提で、それらが薄めで(というか努力はしてるんだろうけど、あまり画面にうつってこない)キャラ同士のわちゃわちゃを見せられても…というか。ライバル高のレギュラーそれぞれが似たような趣味嗜好なんてありえないし…
1クールしかないのに肝試し回?みたいな話もあって、それよりも双葉の初心者ならではの苦悩とか、女川先輩以外の部員達の葛藤とかそういうエピソードが見たかったです。もしかしたら描かれていたのかもしれませんが私には伝わってこなかったというか…
そんなこんなで最終回で先輩達と何らと遜色ない演技を見せられても、あまり感動しませんでした。(作画に感動はしても)
おまけに主人公のキャラが、そんななよなよした男いないよーっていうくらいふにゃふにゃした喋り方で…
シロ高のましろくんやカバディの人見君みたいに見た目が特長的だったり自他共に女らしいって自覚してるキャラなら気にならないのですがそういうわけでもなく、声優さんもなんかフガフガしていて…主人公に魅力を感じられなかったのはキツかったです。
競技に対する葛藤、部の設立までの苦労とかが丁寧に描かれていたという点では監督の方が主人公ぽかったかも。
同クルーの灼熱カバディは競技に対する熱い思いや切磋琢磨に打たれ、実際の試合動画を見に行くくらいでしたが、この作品には男子新体操の競技としての魅力が伝わってこなかったのが残念です。
アニメにそんなものを求めてるのは私ぐらいかもしれませんが汗