Puny さんの感想・評価
3.6
物語 : 4.0
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
アニメ化に感謝
5巻までは、お試し読みができるので、
読んでみようとしたことがあったが、絵柄で拒絶反応。
アニメ版はキャラデザに癖がなくなった分、鑑賞しやすかった。
ファンからは作画崩壊などと言われているが、普通に綺麗だと思う。
面白さに気づくきっかけになったアニメには感謝している。
原作コミックを読破して、比較してみたいと思った。
自分が面白いと思った点は、
優秀な7人しか生き残れず、
蹴落とすことを強制されている状況下では
正当化され、問題視すらされないことが、殆ど。
せいぜい、親友を蹴落としたことで、
生き残った方が罪悪感に苦しむ程度だが、
更に「逃げれば良かったじゃないか?」と問い詰めた点。
サバイバル能力に長けていても、他人を見下し、
ギスギスした人間関係しか築けないエリートより
最大限、自分のできることを一生懸命がんばり、
楽しく生活する方が、幸せだと言っているように感じた点。
残念なのは「花」のヒロイン補正がひど過ぎる。
触っただけで皮膚が緑色にただれ腐るゲルに
手をやられ、仲間にも相談せず失踪。
悪化すると自暴自棄になるが
偶然、壁画に恋人の名前を見つけたことで
会いたい、死にたくないと思ったら
塩で治り、後遺症も跡も残らず綺麗に完治。
激流に飲まれた所で、死んだと思うはずがない。
花の父親は、優秀な人間を選別するため
蟲毒のようなサバイバルを強いた癖に
自分の娘だけは、無条件に方舟計画にねじ込んだ卑劣な男だ。
自分の父親がしたことを知っても
自分の父親がどんな仕事をしていたかなど知らなかったし
自分がした訳ではないからと、罪の意識の欠片もない花。
親が親なら、子も子だが、
強姦は未遂だし、故意に突き落とした訳でもないのに
安居の味方は涼だけ。 2人が追放って、おかし過ぎる。
少なくとも、夏A組が、安居より花の味方をするのは理解しがたい。
自分には、花のこの優遇され過ぎ感が不快だった。
花と夏B組以外は、人類の未来を託すほどの優秀な遺伝子を持つ
人間という設定だが、全然、普通にしか見えない。
安居や涼ですら、凄いと感じられない。
皆が、千空くらいの優秀さはないと
たった数人で、完全自給自足なんてできないと思う。