take_0(ゼロ) さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
何もかもみな懐かしい・・・
なつかしいな・・・。
ある程度の年齢になった大人には、
自分の思い出の起点となるものがいくつか存在すると思う。
例えば、ゲーム、漫画、歌(歌手)、TV番組、CM、車、時事ネタ、もちろんアニメ、そして一世を風靡した競走馬も・・・。
いま現在、私は競馬にはまっているという状態ではない、でも、かつて、あのひと時には確かにはまっていた。
これも、複合的な要因があって、当時は競馬のゲームとかもブームだったんですよねぇ。
ゲームのネタになるという事は、それだけ、話題性があったという事の証左だとは思います。
そうですねぇ、曰く、ダビスタ、ウィニングポスト、クラッシックロード、あ、サラブレットブリーダーとかもやっていたかな。
やれ、父がどうだ、母の父がどうだ、奇跡の血量が・・・と大いに盛り上がり、配合に頭を悩ませていたものですw。
サラブレットブリーダーだったかな?このソフトでは育てた競走馬を友達と対戦出来たんですよね、これも懐かしいな。
少々、話が脱線してしまいましたが、
世代を代表する競走馬と言うのはいるものでして、これが話題の合う人との話のネタバロメーターになることも多いはず。
で、今回の作品のトウカイテイオーとメジロマックイーン。
テイオーの骨折ネタの真っただ中に私は一番競走馬に興味がある時期を過ごしていました。
ルドルフの仔。
スーパーエリートで多くのファンの夢と期待を背負い、それに応え、失望させ、そして、勇気づけてきた。
ウマ娘の第1期のコメントで「馬は走るだけ、人が勝手に思いを乗せる」と書きましたが、正にそれ。
私もテイオーの有馬での復活には痺れました。
当時の熱に浮かされた状態で「すげぇーーーーー」と叫んでいたのも一つの間違いのない私の感情なのですが、今、しみじみと「思い出」に残っている姿を丁寧にひも解くと、やっぱり「懐かしさと勇気、感動」なんですよねぇ。
あの日・・・、確かに私は奇跡を観たんですよねぇ、そしてその馬券を単勝で買っていたんですよ。
トータルでは負けました、ええ負けましたとも。
でもね、あの日GETした5kの馬券は今なお思い出に残り、友人との話のネタになるんですよ。
これも、一つの奇跡でしょう?
どうです?私はあの奇跡をリアルタイムで体感しているのですようw
ちょっとうらやましくないですかw
これは、私が勝手にテイオーに馳せている思いなのですが、恐らく幾多の競走馬がそういう思いを背負い(背負わされて)ターフをダートを走っていたはずです。
本当に、おかしなものです。
騎手、調教師の中には「この馬は競馬を理解している、レースを勝つことを理解している」と言う方もおられます。
もちろんそれは真実でしょう、私もお家の猫さまの事は多少なりとも理解をしているつもりです。
が、本質的には「相手は動物」言葉の通じる人間どうしてさえ、理解し合えないのに、理解できるはずはないのです(私見)。
それでも、心がつうじた様な気になって、人は思いを乗せるのです。
うだうだ言って結局それかい、って言われそうです、確かに矛盾していますが、この矛盾も含めて人生の豊かさだと詭弁を言いたい。
ああ・・・とうとう人生まで語ってしまいましたw。
何でしょうね。
この様々な競走馬に乗せる「思い」と言うのは。
この作品の中では、我々が聴きたくても聴けなかった「馬」の慟哭を聴くことが出来ます。
軽いものから、重いものまで、それぞれのウマ娘が感情表現をしてくれます。
それが、なんとも楽しい。
ほんと、なんなんだろう。
ソシャゲアニメとして、かわいらしいだけじゃない、
多彩なキャラが賑やかに存在しているだけじゃない。
様な気がする。
勝手に競走馬に「思い」を乗せたオッサンが、
今度はウマ娘のアニメに思いを乗せる。
そんな、イカれた日本最高w。
(スイマセン、落としどころが見つからず逃げましたw)
さて、アニメ自体は、
人気作なだけあって、作画的にも破綻はなく、物語的には競馬の歴史を知る者にとっては琴線に触れるストーリーが展開されます。
でも、競馬をかじっただけの私が知るだけでも、まだまだドラマは腐るほどあります。
今後につながることもあるのでしょうか。
いろいろと盛り込まれる小ネタも大好きです。
ビワハヤヒデw確かに顔でかかったもんなぁwww
コンプレックスを持ったウマ娘のビワハヤヒデは結構好きです。
大人の事情で登場できないウマ娘もいると思いますが、まだまだコンテンツとしても膨らませることのできる素材ですよね。
儲け主義に流れない程度で、今後にも期待です。
機会がありましたら、ご覧くださいませ。