homoslayer さんの感想・評価
4.9
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
お帰りなさい、小林さん!
今回は第1話を見た感想、そして最終話を見終わった後の全体としての感想の2つを以て本レビューの完成とする。また、評価は全話見終わった後に観点毎につけるものとし、それ以前は3.0としておくこととする。
まず初めに、このアニメの概要は恐らく1期の方のレビューやwikiでも見ればクソほどあると思うので未視聴の方はそちらを初めに確認することをオススメする。無論ネタバレが嫌ならwikiがオススメであるが、そもそもネタバレを危惧する人間がここに来ること自体がおかしいのである。さて、無駄話もほどほどにしておこう。
①1話時点での感想。
まず1話の時点で一番最初に興奮した点はopである。1期のopの完成度の高さ故、怖さ半分期待半分でいたがまあ期待を裏切らない、いや、それ以上のクオリティであった。
2つ目に原作の改変についてだが、実はこの作品には1期時点から大きな改変がある。ネタバレをするとイルルのことなのだが、今のところそれによる大きな弊害は無く、むしろ2期の新要素として大きな期待材料となっていたので今のところは好評価である。そこ以外はかなり原作に忠実であり、細かい改変はあれど(これやって欲しかったなぁっていうのは正直あった)物語としての完成度は高い。
3つ目に作画、これに関してはさすが京アニとしか言いようが無い。
4つ目に声優についてだが、小林滝谷旧ちょろゴンずは言わずもがな、イルルもかなりハマり役であり、これからの話がとても楽しみである。タケはどんな感じなのだろうか、期待がとても高まる。
5つ目にテンポについてだが、メイドラゴンsになって少し話のテンポが早くなったような気がする。演出方法などによる所もありそうだが、僕はそこを大きな問題とは捉えておらず、寧ろ好印象である。
②最終話まで見終わった感想
さて、完走した感想ですが(激ウマギャグ)
とても毎話安定していたと思います。
概ね原作通りに物語が進行していましたし、アニオリ回もそこまで目立った改悪点はありませんでした。むしろこの話いいね!って思うようなものもありました。
話は飛んで最終話の話になるのですが、実はこの話ではラストが原作から大きく変更されています。(というかこの話自体のタイミングから大きく変わっています。)原作のラストではネタバレは控えますがしみじみと余韻を残し、終わります。実は僕はそっちの話が大好きで、欲を言えばそっちを見てみたかったなぁというのが本音です。しかし、そもそもが夏クールの放送に合わせて変更された話です。あれはあれで良いというのが率直な感想です。また、僕がこのように感じたのにはもうひとつ訳があります。それはメイドラゴンS公式サイトの石原達也監督のコメントを読むと作品愛があり、監督なりの作品の本質の解釈を持っていること。僕は石原達也監督作品では、中二恋、日常を拝見させて頂きましたが、この終わり方はかなりこの2作品の雰囲気と似ていると感じました。特に日常とはOPも似通っており、監督が「自分が引き継いだんだぞ!」とアピールをしているのだと僕は捉えました。
それが、僕がこの改変を容易に受け入れた理由です。
実は1期の様子から、僕はこの作品は毎期の最後、余韻を残した終わり方をするのだろうと考えていました。しかし、いい意味で裏切られた、そんな感じで続編に期待が高まりました。
僕はメイドラゴン大好き人間なので贔屓目に見てるかもしれないです。(小声)
ただやっぱりこれだけは言わせてください。
メイドラゴンと小森さん、この2作品は僕がクール教先生の中で特に好きな2作品ですが、この作品には似ているところが多々あります。その中で1つテンポ感を上げます。
ほのぼのして、バカやって、めちゃくちゃやって、最後はしみじみ終わる。メイドラゴンに限っていえば、ドラゴンの行動は人間の感情を全て理解している訳では無い。しかし、それでも同じもので笑い、楽しい生活を送る彼女ら。途中、それに煩悶を抱くトールを小林さんが優しく受け入れる。全ての話がそういう訳じゃないですが、そんなテンポ感が僕は大好きです。
作品を引き継ぐことはとてつもなく難しいということは理解しています。それでも1期と2期、どっちが好きかと言われると1期に軍配が上がります。もしかしたら1期から石原監督が手がけていたら、そういった感情はなかったかもしれません。そういった面で僕は少しもの寂しさを感じました。無事に放送したという喜ばしい結果に手放しで喜べなかった自分に失望の念を抱きました。事件が京アニに、そして僕に及ぼした影響は僕が思ったよりずっと大きかったようです。自分にはできない事を偉そうに言うのはとても心苦しい、失礼だとは自覚していますが、やっぱり僕が好きなのはクール教信者先生による『小林さんちのメイドラゴン』なのです。
総評
毎話安定しており、アニオリでの違和感も少ない。全てが完璧だなと感じたわけではないが、原作の良さ、メッセージ性を尊重しながらも監督の意思を感じる素晴らしい作品であった。よってこの評価と致します。3期待ってます!恐らく3期部分では物語が大きく動きます。そこをどう描くか、楽しみに待ってます!