みどりーぬ さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
氷菓が好きなら、観ればいい。
まず、この作品のターゲット層は30〜40代と言っていい。
設定が2000年入る前くらい。
これを知らないと、主人公達の行動に?が浮かぶので注意。
まぁ一言で言えば、ノスタルジーやなって感じですね。
例えば、路上喫煙や家電、家の前で待ち伏せ。
要所要所で昔ながらの雰囲気が感じられる作品です。
深夜のファミレスでの会話、もしかしたら自然に感じたかもしれませんが、今では営業時間の短縮で出来ないです。
短縮の理由は、昔はスマホなんてありませんから、駄弁りたい時なんかはファミレスに集まりました。今は文明の力によって一瞬で繋がれますからね。そういうことです。
待ち伏せも、確実に会う為の当時ならではの方法なので、設定を理解しないとストーカーの様に思われるわけです。
ストーリーとしては、それぞれのキャラに乗り越えなければならない課題があり、それが恋愛だったり、人生選択だったり、過去との葛藤だったり、決して一つのベクトルとして評価することは難しい作品でした。
ですが、それぞれに与えられた試練は乗り越えたかな、という印象です。作風自体がのんびり流れていく日々で少しずつ変化を遂げるものなので、氷菓なんかに作品としての価値基準が似ている気がします。
元々の作品が凄く長く続いていた作品が故に、この物語を12話にまとめるのは難しいと思われましたが、その割には重要な部分はまとまっていて良かったと思います。物足りない部分もありますが、そこは贅沢といった感じでしょうか。
注目すべき点は、作画ですね。動画工房さんの作画とは思えないほど素晴らしい作画でした。
総括すると、作風はノスタルジー。ストーリーは王道っちゃ王道だけど若年層には理解し難い感情、行動部分多数。
氷菓好きならオススメできる作品です。
動画工房さんの本気と12話にまとめた根気、個人的に好みなのを含めて星4+贔屓0.2=4.2
まぁ、ストーリーだけなら星3.7は妥当だと思ってます。