ハニワピンコ さんの感想・評価
2.8
物語 : 2.0
作画 : 3.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 2.0
状態:観終わった
絶対に思い描いた結末にはならない地獄
1クール目の感想。長いので閉じとくけれど、今見ても、なんでまだこの頃は希望を持っていたのか謎
{netabare}
今日あんま見ない不良がテーマの作品で、8.90年かと思ったらバリバリ00年代で時代設定が新しめの不良ものだから、不良演出や舞台設定が色々と新しめで、コテコテのオラオラ演出や印象的なカットインなんかはほぼ無かった。フツーの現代アニメ
ただし内容はコテコテの少し古臭いヤンキー作品
話題になってるのって、髭男の曲の効果が結構あると思う
OP「Cry Bady」は名曲
いい意味でアニソンらしくなくない感じの曲だけれど、映像や歌詞と合わせるとしっかりアニメのOPになっている
EDも好き
制作はライデンフィルム
作画はまぁフツーだけど、後半の乱闘シーンで後ろのモブが全く動かないのは違和感あった。後に少し修正はされてたけど
タイムリープの設定は戻れる過去にも限界があり、実質ワンチャンスで過去を変えていくというものだったから、緊迫感を持たせられて良い設定かと思ったけれど、ほぼ毎回出たとこ勝負で策略も何も無く、とりあえず過去に行って力技でなんとか解決になっているのは設定を活かしきれてない気がする。勿体ない
もっと作戦を練ったりして、事が思い通りに進んで気持ちが良いってのがタイムトラベル物の面白さなのにご都合主義になってる
ラスト、過去と現在の空白の期間の謎が全く説明されないまま、実は変わってなかったオチだったけれど、その空白の間何してたんだよって思った
過去改編によって生じたズレを途中の過程の説明も無しに、現代までお持ち帰りしてるのは違和感がありすぎる
主人公が元々ダメ人間で昔のトラウマがあるのなら、尚更無鉄砲に突き進んではご都合主義に助けられてヤッタ!ってなるのは主人公の成長を妨げるダメな要素だと思うんだよなぁ…
それを象徴するように、12話の過去武道と現在武道の成長がヒナに会いに行くくだりから全く伺えないのもオモロい
他のメインキャラは、不良漫画によくいそうな 低身長最強キャラ 世話役No.2 マッドな敵キャラ 絶対に止まらないオトウト などなど
サブはほとんど名前だけしか出てなくて魅力もクソもないといった感じ
2クール目でめちゃくちゃ面白くなるかは知らないけど、とりあえず視聴は継続かな
1クール目 星3.5
{/netabare}
2クール目
評価下がりました。2クール目で一気下がったとかそういう話ではなく、思い返して見るとやっぱり全編通して批評を連ねた方がいいなと思ったから下げた
やっぱり現代に戻ってる時に過去12年間を無かった事にするのどう考えても設定ミスだろ。違和感しかない
相変わらず後手後手後手。1クールの途中では活かしきれてないだけかと思っていたが、そんなことは全く無い。"タイムリープ物"に名を連ねることが烏滸がましい程に設定がガバガバで成り立ってない
何のために現代に戻って情報収集してるのかと呆れる程全く役立ってない
見切り発車で過去に戻って、結局それになんの意味もなく行き当たりばったりのご都合主義で解決。"ただのガヤ役でしかない主人公"というのが1クール目から変わってないからずっと続くんだろうな
そもそもバジの計画なんて、東卍メンバーでキサキ追放すればいいじゃん。絆とやらは?「仲間がボコられたらあーだこーだ」って一体なんだったんですか?
なんでそんな回りくどいことしてるのか理解が出来なかった
理解が出来なかったといえば一虎の言動も行動理由も理解が出来なかった。頭のおかしいキャラを描きたいのは分かるけれど、行動理由か何かしらの信念を感じないと、中身のないただの舞台装置としか見れないから虚無
こんな感じで、逆にここまでぶっ飛んでて意味わからないのならネタにも出来るのかもしれないけれど、雰囲気は真面目に無意味な抗争をダラダラとやってるからタチが悪い
そしてラストも意味のわからない所でブツ切り
やっぱり最終話でも12年間を全部無しにしてるせいで説明説明説明で主人公は視聴者と一緒の傍観者のまま急展開を起こして毎度おなじみの後手後手後手の「どうしてこうなった」エンド
一応主人公もバジに後を任されたのに12年間を無しにしてるのはバジも浮かばれねぇよ…
それで千冬がラスト死にそうな時に全部任すって言われても無説明で無責任過ぎる
結局この作品って、過去に起きた事を"起"とするなら、"承" "転"を全く描かずに未来の"結"を描きたいだけ描いて後から説明するからダメ
ダメと言っても、例えば同じクールの『VIVY』だったなら「こうすればこういう未来になる」ということを説明し、実行して結果こうなりましたってして、過去を修正する意味を明確にしている
それに対してこの作品は、一応同じように「過去の出来事でこうすればこういう未来になるだろう」と言って一応解決はしてるんだけど、結局は予想だにしない全く違う未来が待ち受けていて、以前の説明を全て無駄にしている。更に、その間の12年間を全く説明せずに予定していた未来より全く違う未来になって、作者の描きたい世界を自由に描くために、過去の修正とほとんど関係なくなっているというのは、タイムリープ物として意味が無くなっている
予想外の展開をやりたくて仕方ないのは分かるけれど、なんでこんな設定にしたのかが分からないというのが最終的な感想
最後に少しこの感想について
{netabare}
ここまで長い批評になったのは、ハッキリ言うなら世間様に対抗する反骨精神だけれど、ただの逆張りにならないような"ここがダメ"という部分だけをしっかりあげて説明したからだと思われます
「アンチが一番その作品を読み込んでる」ってよくアンチをバカにする意味合いで使われる事が多いけれど、ただの根拠不明の誹謗中傷だと"批判"にすらなっていないから"きちんとした批評"とする為に読み込んでるんだと思った
{/netabare}
一通りこの感想を書き終わった後に色々な人の意見を見てみたけれど、アマゾンのトップが「反論レビュー」になっていて呆れた
しかもそのレビューは「他のタイムリープ作品も都合がいいようになってるだろ」とか、「アニメの作画について」や「そもそも題材が_」等の擁護(その擁護も意味わからないが)出来る部分にしか触れてない全肯定レビューで呆れた。その逆も、大体は数話見ただけの星1レビューで、0か100かの意見しかない場所でめっちゃ笑った
そういう観点から見れば、過疎りながらもそこまで対立煽りの無い、"個人の感想投稿サイト"は重宝したいと思った