シャベール大佐 さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
ヒロインのドSキャラが売りだけど、ちょっとデレが多すぎたかも
気弱な美術部男子・センパイと、センパイのことを気に入ってイジってくるドSな後輩・長瀞との関係を描くラブコメ作品。全12話。
ジャンル的には、「高木さん」とか「宇崎ちゃん」とかの、あの系統。女子のほうが好意をもってちょっかいを出してきて、男子がそれに振り回される、というのが基本の構図ですね。この作品も、いつも長瀞のほうからガンガン攻めていき、センパイは泣きそうになるのだけれど、そうこうするうちに、たまにセンパイが内心の長瀞への好意をぽろっと見せたりすると、実は純情な長瀞は防御が弱くてデレてしまう、みたいなパターンになっていて、内容的に目新しさはなかったです。最大の売りは、なんといっても長瀞のドSだけど純情なキャラなのでしょうが、個人的には、ちょっとデレを安売りしすぎていたという印象で、いまいちありがたみが感じられませんでした。伝家の宝刀ではないですが、デレは本当に「ここぞ」という場面だけに取っておいたほうが、長瀞のドSキャラが活きたように思います。
作画、声は、普通に問題なし。音楽は、ED曲が良かったです。
最後まで観終わって、まあそこそこくらいの面白さかな、といった感想でした。長瀞だけでなく、センパイのほうにも何か個性や魅力があれば、もっと楽しめたかもしれません。