RFC さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
ぜってー納得できねえ!
キービジュアルがハーレムっぽいのでスルーしようかと思ったんですが、
可能性にかけて視聴開始。
【作品概要】
主人公の橋場恭也(28)は大学進学時、芸大と経済学部の選択肢で
経済学部の道を選びました。
そして今、就職先が倒産し、無職となり、文無しとなり、
人生のどん底に。
10年前に芸大の道を選んでいたらどうなっていたのか…
と眠りにつくと、10年前に記憶を持ったままタイムリープしていました。
恭也は自分の人生を成功に導くことができるか?
【作品に対する感想】
いろいろ面白い所も多く、どっちかというと肯定的でした。
しかし致命的だった2点により、物語評価大幅下落でした。
2期があったら見ると思います。
ですがこのまま放置だったら非常に残念な作品認定です。
1)物語
人生をもう一度やり直すなんてあり得ない話で
抵抗なくはないんですけど、そういうもんと割り切りました。
1話視聴後の物語の終着点の予測は、
「頓挫したサクシードの記念作品を頓挫させないようにする」かな?
恭也はそのためのキーパーソンになるって感じですかね?
記念作品に足りなかった要素は何でしょう?
何が問題で頓挫したんでしょう?
では良かったと思うところから。
{netabare}
10年のアドバンテージを活かして、プラチナの卵を助けていくのは
私は良かったと思います。
恭也のアドバンテージはただ10年の歳月が授けてくれたものではなく
彼が逃げずに必死で足搔いてきたであろう、その結果と思われますので。
何もしてこなかった人は10年経っても何も変わってませんので。
未来の知識を使ってウハウハハーレムとかだったら
即切りしようかと思ってましたが、
思ったより熱くパワーに溢れた作品で、気に入ってました。
男性も含めていろんな人が恭也に興味を持つのは分かります。
10年のアドバンテージが理由とはいえ、スペシャリストたちの守備範囲の
外側から解決案を提示する恭也はとても心強い存在に見えるでしょう。
ピーキーなスペシャリストも単体では力を活かせず、
ゼネラリストの恭也が上手く繋いだり誘導したりして
彼らをより輝かせていくのは説得力があったと思います。
一方で、最初の方から勘ぐってしまった、{netabare}
「スペシャリストに安易に正解を示すことは果たしていいことなのか?」
という疑問は悪い方向に出ましたね。
場合によっては、無駄な時間を使わずによりスピーディーに
ステップアップ出来る可能性もあるんですけど、
結果的に恭也はすべての可能性を潰す方向に。{/netabare}
この辺の辛辣さは好印象でした。
やっぱり安易にいじくるもんではないということでしょう。
{/netabare}
そして悪かったところ。
{netabare}
致命的なのが2点。
➀妻と娘を放り出してまで過去に帰りたい理由が意味不明
到底納得できるものではないです。
志野亜貴と娘を幸せにしていくって覚悟はそんなもの?
つか恭也はどMですか?
18~28までの記憶がない(どうやって結婚に至ったのか記憶がない)
ってのがせめてもの言い訳になってるんですけど、
それでもやっぱり大切と思ってる家族を放り出すのに
足る理由じゃないように思えます。
➁ひどすぎる俺たたエンド
2クールあるのかと思ったら、その後の動きなしですか。
あまりにもいろんなものがほったらかし過ぎで、
この1クールだけでは評価のしようがありません。
後はあんまり色恋沙汰に行ってほしくなかったというのが
正直なところ。
もっとクリエイターの熱をストレートに表現してほしかったですね。
{/netabare}
2)作画
シノアキ(28)の可愛さは殺人的です。
ややラッキースケベなサービスカットが多すぎるのが気になりますが、
まあ見逃しておいてもいいかなというレベルです。
3)声優
シノアキは九州圏の声優さんということで、古賀葵さんですかね。
かぐや様とは一味違ったややゆるめのボイスですね。
5)キャラ
➀橋場恭也
主人公恭也もやや線の細い所があると思いますが、
過剰にヘタレでもなく、肯定的に捉えています。
そして彼の問題解決能力は目を見張ります。
問題が起こらない仕事なんてまずないんで。{netabare}
記憶がない状態で1か月で仕事を順調に回し
他のチームのバックアッププランまでやってたって化物?{/netabare}
ただ途中からいろんな人を背負い過ぎて
「理想を抱いて溺死しなければいいんやけど大丈夫か?」と
思ってましたが…やっぱりね。
そう言いつつ、恭也の「自分が味わった痛みを周りの誰かに味わって
ほしくない」というのは、行動原理としては好きです。
➁志野亜貴
しょっぱなから白濁液の天然娘ですが、
絵に関してはすごい努力家なので魅力的です。
また、あの辺の出身者特有のとんこつラーメンへのいじょ…
かなり強いこだわりがリアリティを感じました。
余談ですが私の知り合いの九州人は、
「豚骨ラーメン以外はラーメンじゃない」と豪語してました(笑
うまかとよVSすきやもん(笑
➂鹿苑寺貫之
職人気質、好きです。
ちょっとキレやすいですけど。
真面目なんでしょうけど、クリエイターとしてはちょっと
神経質すぎるのかな?
➃河瀬川英子
実力と人格を伴った高いレベルでバランスが取れてる御仁。
最初から最後までずーっと好印象です。
カラオケボックス事件の時はちょっと言い過ぎかなと思いましたが。
➄小暮奈々子
こ奴と鹿苑寺のじゃれ合いを
もっと見たかったなーと思ってます。
6)印象深いシーン
{netabare}
➀納期とクオリティの天秤
社会人経験の有無の差で、良かったと思います。
貫之の言ってることは一見筋が通ってるようですが、
納期(相手の都合)を全く重視していない考え方で、
クリエイター(作り手側)の都合だけを重視した考え方と思います。
「妥協を許さない」
それはそれで大切なんですが、相手がある仕事においては
それだけではだめ。
全てを拾えるように努力するのは当然として、
それでも無理な場合は何を捨てて何を拾うのか
考えておかないと総崩れになります。
➁エロゲへの反応それぞれ
28と18歳の大きな溝。
作業のように淡々とエロゲを作ろうとする恭也に対し、
エロにいちいち反応してしまう貫之や奈々子がいとカワユス。
貫之の「なんもしてないのにいきなり好き好きってどういうこと?」
は誰もが思ってることを素直に言葉にしててワロタ。
女子に平気でエロゲをテストプレイさせるあたり、恭也も大概
麻痺してますな(笑
➂スケッチ地獄
志野亜貴は時々わざとやってるんじゃないかと思うくらいの
天然ですな。つか、わざとだったら相当の小悪魔やね。
女子に股間から股間をスケッチされるのを想像すると、
さすがに引きます(笑。
➃貫之退学
貫之痛いなー。
仕事として恭也が採った選択肢は間違ってないと思うし、
担当者のモチベーションが下がらないように注意を払ってたと思います。
ただ、貫之の自尊心を破壊するところまでは気が回らなかった。
この辺は仕事慣れした28歳と仕事を知らない18歳の
感覚の差かなと思います。
後はピーキーな天才と凡人のジェネラリストの感覚の違いかな。
貫之の気持ちも物凄く分かるので、遣り切れない思いでした。
➄プラチナ消滅
きついなぁ。
恭也の関与が本当に直接のトリガーになったのかは分かりませんが、
少なくとも元の世界のプラチナ3人は皆潰えてしまった。
こういうのって保存の法則というか、ゼロサムなんでしょうか。
誰かがプラスになったら他の誰かがマイナスになる。
ただ、恭也からすればもと居た世界が基準になってるから
恭也がプラスになった→他の人がマイナスになったと思ってますが、
逆にもと居た世界で「恭也が超マイナス」だったから
「プラチナが超プラス」だっただけで、実はいじくったの世界が
本当の±0なのかもしれませんしね。
あとプラチナと呼ばれて本人たちが幸せだったかどうかなんて
本人にしか解りませんしね。
志野亜貴も絵をやめたけど、
やめなかった世界と比べてどっちが良かった?
解りません。
プラチナと呼ばれて、逃げ場を失って心が摩耗し、
数年後に自殺…とかいう未来もあったかもしれません。
まあこれは考えても神のみぞ知るもので、誰も観測者になれません。
あるとすれば訳知り顔の罫子?
➄ブチ切れ河瀬川
↑でモヤモヤしてたら、河瀬川よく言った!
河瀬川の性格からしていきなり辞めたりはないと思ったけど
やっぱりそうでした。
妻帯者にドサマギ告白してもたのは、この際流します。
今後本気にならなければ(笑
{/netabare}
7)?と思ったシーン
{netabare}
➀色仕掛け
あの年齢で奈々子やさゆりが
あんなことするかなーって違和感感じました。
➁つか、訳知り顔の罫子は何者?
{/netabare}