レオン博士 さんの感想・評価
3.2
物語 : 1.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 1.0
状態:観終わった
ひぐらしのなく頃に 最終話 黒歴し
面白いアニメを作りたくて、5年かけて視聴者の予想しないトリックを書いた
面白いアニメを作りたくて、10年かけて視聴者の予想しないシナリオを書いた
それではあなたが思い描く「面白い」は本当に面白いのか、疑うのにあと何年?
Frederica Bernkastel
リメイクと見せかけて唐突に始まったそれは続編だった。
すべてが丸く収まり幸せな世界へたどり着いた子ども達にさらなる惨劇が訪れる。
ひぐらしのなく頃に 最終話 『黒歴し』
果たして、作者は一体、何がしたかったのだろうか?
【結論】
最終回で流れる youー卒業ーを聴くためだけに最終回だけ見ればいい。
【最初に一言】
さとこの指パッチン、なんなんですかね、あれ。すごくイラっとする。
【長々と書く前に総評】
感想が長くなったので最初に評価しますが、クオリティは最高なのにシナリオが最低で、シナリオライターの精神が病んでるのか?と思ってしまいました。
プロットは作者である竜騎士さんが書いてるようですが、細かい描写は別人がやっているんですかね?
シナリオが気に入らないというのもあるし、ひぐらしの世界観や設定へのこだわりがあるなら絶対やらないような描写ミスが目立ちます。
終盤である卒14話は次々と場面が切り替わってさとことリカちゃまの魔法っぽい演出があふれるファンタジーな死闘が繰り広げられますが、あれはどういうことなの?
魔女のお遊びでワープしてるの?
描写ないだけで、実は何度も何度も剣を巡って殺し合いをしてさとこが勝ち続けたってこと?
最終話自体は良い終わり方だったけど、なにしろ途中が酷すぎる。
唯一良かったのはyouの卒業バージョン。
でも今さら名曲流しても遅い。途中が酷すぎる。
キャラ設定を忘れたのか?っていうような描写も少なくなかった。
それと、さとしのこと無視しすぎでは?
あれだけ命がけで精神が壊れるまで守ってあげたのに、完全に妹に忘れられてて本当にかわいそう。
たぶん登場させると説明が面倒になるから触れないようにしているんだと思うけど、むしろさとしを診療所から出して、新しいファクターとして動かせばまた違った話が作れたのでは?
残酷な殺人シーンを描くのが目的みたいになってしまっている。
こんな残酷な絵ばかり描いていたら精神病みそう。
かなり教育に悪いので、子どもには見せないほうがいいでしょう。
覚悟して視聴してください。
【卒をみる前に一言】
これはひぐらしのなく頃に旧作→解→(礼・煌・拡この3つはおこのみで)→ひぐらしのなく頃に業の続編なので、その順番に視聴することを推奨しています。
ちなみに、ゲームのほうが濃密な描写で考察する楽しみも味わえるので、ゲーム推奨です。私はアニメから入って後でゲームをやりました。
【シナリオ・キャラ】
ひぐらしをここまで見てきた人間としては、あまりにも残念すぎることが多くて、正に黒歴史ですね。
余計なことをしてくれたという印象しかないです。
業はまだよかった。何が起きているのかわからなくて色々推理する楽しさがあったから。
でもそのネタばらしがしょうもなさすぎて酷いうえに、「何度も何度も惨劇を繰り返した」ことを表現するために、色々な人物を登場させて何度も何度も次々と残酷な殺し方を描写していく様は狂気だ。
これはシナリオライターによる憎悪とか怨念のようなものを感じて怖いですね。
こんなに何度も何度も惨たらしい殺し方を繰り返すほどリカのことが嫌いなんでしょうか?
あとは、旧作にあった「黒幕が誰で、何の意図があるのか」という疑問や、それが解決される喜び、「裏ではそんなことがあったのか!」という驚きがこの卒にはほぼないのが致命的かな。
黒幕が業の時点で判明してしまっているから、あとはどういう行動をとっていたのかの舞台裏を延々と見せるだけなわけで、旧作の解答編とは雲泥の差でした。
細かいところは別にいいんですが、キャラクターの魅力を根本から台無しにするようなことが続き、旧作を汚された気分になるのが最悪だった。
各話の感想。
祟明し編以降はあまり分ける必要性を感じないのでひとまとめにしました。
1~3話 鬼騙し編の解答
{netabare}
まず、業で予想できていたことだが、鬼だまし編のレナ暴走は予想通りでした。
鬼だまし編時点では特に疑っていなかったが、それはサトコの仕業だとわかりました。まあ、業最後まで見ていたらサトコが注射したのかな?と思ったけどさすがにこれは間違いであってほしかった。
仲間にあんな薬を注射するのは、さすがに見ていてつらい。
リナ殺害は14日の雨が降っていた日、鬼騙し編を見返してみると、
14日は雨が降っているシーンだけ流してすぐ過ぎ去っていたんですよね。
あの時は全く気に留めてなかったが、今思えばなぜわざわざ雨が降っているところだけ見せたのかってことですね。こういうしっかりしている部分もあるんですけどね。
15日の圭一とレナのゴミ山シーンは、予想通りでした。
本当に死体処理していたレナにピンポイントに「事件発生うんぬん」声をかけちゃったんですね。圭一は相変わらず毎回、間が悪いな。
そして大石刑事と魅音がいつも余計なことをするのも相変わらずか。
第3話前半はだいたい旧作と同じというか、旧作の真相を補完するような内容で綺麗な作画もあって、良かったかも。
ただ、ずっとひぐらし見てる人にとってはもう何度も見ている光景だから、蛇足感はある。
まあ、旧作見ていない人への配慮でしょうね。
後半の鬼騙し編4話の二人の乱闘の真相だが、圭一の錯覚じゃなくて本当に二人とも本気な殺し合いをしていました。
圭一があれだけ刺されたのは幻覚じゃなくて本当だった。
いやいやいやいや、あれだけ刺されたのにあんなに動けるわけないですよ。
それどころか業4話の刺され方、あれは絶対死んでますよ。
目が覚めた後の描写もあれだけ刺された後とは思えないな。
刺されたのは本当だけど、妄想で大げさになっただけで、実は軽傷だった?
そんなばかな、卒3話のレナは完全に手加減なしの殺意だった。
考察が外れたのはいいが、さすがにこれは異議ありだ。
業4話、卒3話の圭一の猛烈な反撃は、人体の構造的に無理なことだと思います。
一番のショックはやはり、サトコが友達の死を悲しまないどころか積極的に殺しに行っているところ。
さとこが狂った原因が、かなり自己中な理由だったこともあって、その所業の邪悪さでどんどん嫌いになる。
そもそも私立中学で落ちこぼれたのは、自分が勉強やらずにさぼり続けたのが原因。
勉強さぼって落第生になったから何度も巻き戻って仲間に薬を打ち続け、精神的に壊してリカを殺し続ける?
リカに復讐するのはともかく、そのために全く恨みないはずの圭一とかレナが犠牲になろうが関係ないってことでしょ。
動機がしょうもないうえにやることが邪悪すぎる。
原作でもサトコは、積極的な危害はしないものの、割とサトコのせいで不幸になる人間は多かったので印象はあまりよくないが
さすがにここまで落とされるとしんどいものがある。
もう魔女に操られているというオチ以外ではサトコの名誉回復は無理かな。
そもそも、さとしのさの字も出てこないけど、さとこの中でさとしの存在はどうなったのか?
完全に忘れてないか?
詩音が口にしなくなったのは、何かしらの説明ができると思うけど
さとこが存在忘れるのはさすがにどうかと思う。
{/netabare}
4話~ 綿騙し編解答
{netabare}
結論から言うと、綿騙し編の考察は盛大に外したことが確定しました。
ドヤ顔で見当違いな考察を長文で書いていて恥ずかしいやつですね・・・。
4話
綺麗な鉄平回。 まさか鉄平でこれだけ和むことがあるとは。
それからさとこに銃を教える魅音。
相変わらず魅音と大石は余計なことばかりやって事件をややこしくしますね。
さとこが銃を買った相手の目の前で補充して見せるのはうかつすぎる。
そこは代理ってことにしておいたほうが無難で、不審に思われる行動は身の危険がある。
自分が体力的にはただの小学生だってこと忘れてないか?
魅音への注射は精神的に強い魅音が発症したらどうなるかを見たいからとか。
もうやめてくれ。
5話
業では結構入れ替わっていると考察したが、双子入れ替わり特になかった。
しかも、祭具殿で怖がってなかったから詩音じゃなくて魅音かと思ったけど、そんなこともなかった。
普通に、過去ループでさとしのことを克服済みだからL3になってないし、祭具殿も怖くなくなったんでしょうかね?
ちょっと難しく考えすぎていたようです。
腑に落ちないのは、電話の相手と祭具殿侵入がどちらも詩音だったこと。
なんで自分で像落としたのにまるで富竹と鷹野が落としたみたいな言い方をしたのかが不明だ。 しかも詩音は正常に見えるので、別に何かの妄想ってわけでもなさそうだし。
それから、魅音はばっちゃが実は何もしていないことを知っているはずなのに、ばっちゃが祟りの元凶みたいな物言いは変だと思う。
L3以上は被害妄想が強くなるとはいえ、魅音は祟りという言葉そのものを忌避しており、それを触れ回る人間に嫌悪の表情向けるくらいだったのに、自分が被害妄想に取りつかれたからと言って、祟りを触れ回る側に回るのも地味に残念。
これ、魅音というキャラクターの根幹を揺るがす酷い改悪だと思う。
個人的には、詩音と魅音が圭一をとりあった結果の惨劇という脳みそお花畑な原因なのを期待したのですが、ただのサトコの陰謀でガッカリ。
とりあえず、サトコそこまで好きなキャラでもなかったけど、これ以上サトコの株暴落させるのやめてください・・・。
6話
この回はかなり精神的にきますね。
公由のおじーちゃんのツメ剥ぎシーン。むごすぎる・・・。
この人は全編通して数少ない純粋な善人で被害者なので、本当にかわいそう。
予期していた通り、やっぱり圭一とリカの猫さん会話のシーンを
魅音が聴いていて、リカちゃまの豹変見て不審がったってことですね。
まあ、このシーンがなくても結局何かしらの理由見つけて殺しそうだけど。
リカちゃま殺害シーンも強烈だけど、トイレに落として足で踏みつけるシーンも詩音を井戸に落とすシーンも見ていてかなりしんどかった。
なんていうか、殺害する描写自体よりも、大事だったはずの人の死体をぞんざいに扱うことのほうがよほど精神的にきついものがある。
鉄平もリナもミヨも完全に改心しちゃったし、
さとこと魔女がひたすら善人の心をもてあそびつづけて何がおかしいのか。
でもまあ、たぶんさとこは魔女に操られているんでしょう
目が赤くなっているときはたぶん魔女の意思がなんらかの作用をしていると思う。
まだ、ここまで付き合ったので最後まで楽しもうと思います。
{/netabare}
祟明し編以降
{netabare}
祟り騙し編については、だいたい思った通りですね。
綿騙しほど複雑じゃないので単純でした。
まあでも、それはもはやどうでもいい。
もうこのへんからかなり興味を失ってしまいました。
原作の良さが完全に台無しですね。
さとこがあまりにもひどすぎる。
さとこ、魔女に操られているところがあるにしても、最初から最後まで一貫して自己中でしょうもなさすぎる。
理由がしょうもないうえに、さすがにやりすぎで、魔女のせいだから仕方ないとは思えないかなー
リカが「あんたがまじめに勉強しなかったのがいけないんでしょ」
正にその通りなんですよね。
さとこ「あんたも竹馬全然乗れなかったでしょ、それと一緒」
こんなものはまさに子どもの言い訳で、やらない言い訳を言ってるだけ
竹馬できなくても卒業できるけど、勉強できなかったら卒業できないのだから。
さとこ「あんたの夢に付き合って、身の丈に合わない学校に入ったんだから」
夢に付き合うっていうのは、入ったら終わりじゃないでしょ。
3年間勉強の面倒を見ろって・・・
リカ「高校生にもなって、勉強くらい自分でやりなさいよ」
ほんとにそのとおりです。
もういいよさとこ。
この作品のせいでさとこが大嫌いなキャラになってしまった。
本当に、余計なことをしてくれた。
{/netabare}