Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
4.2
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
あなたに出会えて良かった
この作品の原作は未読ですが、ヒロインのCVが市ノ瀬加那さんであることと、キャラデザが好みだったので、ヒロインのCV以外の情報はありませんでしたが視聴を楽しみにしていた作品です。
実際に放送が始まってみると、ひーちゃんや、かおちゃんが出演されていたのも加点要素だったと思います。
片思いした相手にバッサリ振られ、ヤケ酒をした帰り道、
26歳のサラリーマン・吉田は路上に座り込む女子高生・沙優と出会った。
べろべろに酔った吉田は、前後不覚のまま行き場のない沙優を一晩泊める。
…翌朝、ふわりと美味しそうな香りに目覚めると、食卓には味噌汁が。
「おはよう」
「なんだお前!!なんでJKが俺ん家に!」
「泊めてって言ったら泊めてくれたじゃん」
「…味噌汁」
「昨日“毎日味噌汁を作ってくれ~”って」
「ハァ!?絶対言わねェ!!」
家出をして行き場のない沙優を追い出すわけにもいかず、
吉田は家事を条件に彼女の同居を認めることに…。
こうして、家出女子高生とサラリーマンの微妙な距離がもどかしくもあたたかい、
不思議な同居生活が始まった―。
公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。
まぁ、リアルではほぼ100%有り得ないシチュエーションだと思います。
お互い見ず知らずの人と密室で二人きりになるなんて、どちらにとってもリスクだと思いますので。
…と思わなくもありませんでしたが、最近もニュースで報道されていましたけれど、家出少女が家出先を求めて寝泊まりする場所や食事を無償で提供してくれる男性を探している、という社会問題が起きていることを踏まえると、あながちフィクションとも言えない設定だと思いました。
それにTwitterのDMなど他人に見られずにやりとりできる方法もありますしね…
家出中の女性が、一般男性の住んでいる部屋にタダで泊めてもらう代わりに、体でお礼をする事を「ヤドカリ援交」という言うんだそうです。
ヒロインの沙優ちゃんが初めて吉田と出会った時…
縋らなかったら今晩の寝床を失うことになるので、たった一晩の寝床に居心地などは求めていなかったのでしょう…
若しくは居心地を求めることすら忘れてしまっていたのかもしれません。
沙優ちゃんにとっての吉田の存在は、これまでの延長線上でしかなかったかもしれません。
そして吉田…
18歳未満の子供を家に招き入れることは、どんな罪状かは分からないにしても法律に抵触していることくらいは分かっていたと思います。
でも、仮に吉田が沙優ちゃんを招き入れなかったら、これまでの連鎖を断ち切れないことも同時に分かっていたんだと思います。
だから、例え罪だと分かっていても沙優ちゃんを招き入れたのは英断に値すると思いますが、自分しか沙優ちゃんを救えないと思うのは、思考として傲慢だと思いました。
吉田の思考が傲慢だったとは思いませんが、全ては結果ありきです。
お世辞じゃなくても沙優ちゃんは可愛いし、スタイルも悪くない…
それに吉田だって26歳という若さですから、鋼の如き貞操意識がいつ溶出しても全然おかしくなかったと思います。
吉田だって別に仙人である訳でも、俗世間から解脱した人でもないのですから…
だから今回の物語の顛末は、どちらか一人じゃダメで、二人で頑張ったから導き出せた結果だと思うんです。
この物語の結末には、突飛さや急転直下の展開は不要であり、誰もが想定範囲の結末が二人にとって一番ハッピーであり、きっとこの展開が一番視聴者に望まれていたと思える納得の物語でした。
因みに、現実で今回の吉田の行動が罰せられるなら、以下の様になるようです(wikiより)。
18歳に満たない者との児童買春、もしくは、みだらな性交又は性交類似行為は、各都道府県が定める「青少年保護育成条例」もしくは「児童買春、児童ポルノ禁止法」に抵触する場合、罰せられる。
また、本人の同意があったとしても、保護者の同意なく、未成年者を家に宿泊させることは、「未成年者略取誘拐罪」に抵触し、親権者や保護者、またはその法定代理人等に告訴されると罰せられる恐れがある。
法定刑は、罰金刑は無く、3年以上7年以下の懲役と重い。
オープニングテーマは、DIALOGUE+さんによる「おもいでしりとり」
エンディングテーマは、かおちゃんによる「Plastic Smile」
どちらも大好きで通勤中に聞いている曲です。
1クール全13話の物語でした。
個人的にはここからの展開の方が気になるんですけどね…
だって、これから先はこれまでとは比べ物にならないくらい長い道のりなんですから…
好き嫌いなどの感情だけでは片付けられないことを沢山経験していくんだと思いますので。
でも、ここまでの物語もしっかり堪能させて貰いました!
そして、市ノ瀬さん…GJでした!!