Dave さんの感想・評価
2.8
物語 : 2.0
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 2.5
状態:観終わった
ドラミちゃん無双
1.一応、完走はしたものの…
1話切りしかけたんですが、しばらくたってHDDに録り溜めていたのを視聴。はじめて1話を見たときほどの気持ち悪さというか空回り感は感じなくなったのですが、一方で【このすば】の既視感が強くなりました。不思議なんですよね、確かに設定もキャラクターも違うんですが、それでも俯瞰したときに変わり映えしないなあと。もっと言うと、世界観がごちゃごちゃしているせいで似てはいるけど劣化している印象です。
2. 余計
悪行ポイント…っていうのが「俺だけ入れる隠しダンジョン」みたいで、いただけないですね。あれほど気持ち悪くはありませんが、同じくワンパターンの微エロで必要性は感じません。劣情を催すほどのエロでもないし、誰得なんでしょうか?小学生向けのギャグマンガにある下ネタのように、大人が視聴するにはそこに面白さも感じないし、品のなさしか感じませんでした。
3.劣化版このすば―冴えないギャグと魅力のないキャラ
結局、何も起こらないのはこのすばと同じ。まあ何も起こらないのはいいんですが、せめて楽しませてほしい。ギャグも冴えないし、まったく盛り上がらず、そもそもキャラクターに思い入れが持てないので徹頭徹尾つまらない。
無駄に登場キャラが多くて、結局印象に残るのは(もはや金髪少女がスタンダードになってきた)富田美憂と、アクア+ダクネスみたいな騎士のみ。魅力がないところに人数でカバーしようとして、却って各キャラクターが希薄になった失敗例のようです。
4. 設定の甘さ
(1) 「悪」じゃなくていいじゃん
日常系ではないですから、何らかの非日常要素を設定しなければいけなかったのは理解できます。しかし悪の戦闘員云々っていう設定、必要だったんですかね?まったく活かせてないし、急に10話とかでもう一方の世界の話をはじめて、話がブレているようにしか思えない。
そもそも「悪の戦闘員」という設定であれば、たとえばオーバーロードのように、通常の倫理観に明らかに反しても独自の価値観を貫くくらいの気概がなければ、わざわざ「悪の」とした説得力がない。ただセコいだけ、ただちょっとエロいだけ、じゃあ「悪」を名乗る意味がない。
(2) 「現代兵器」じゃなくていいじゃん
現代兵器の持ち込み(転送)という設定も、ガバガバです。魔法とちがって現実世界の兵器を扱うならGATEくらいリアリティがほしいし、そうでないなら超能力とかでいいじゃん。実際、現代兵器じゃないのも持ち込んでますしw 核兵器でもガンダムでもOK!じゃあ、早く出せよ!っていうツッコミ必至。
(3) 「転送ポイント」とかどうでもいいじゃん
加えて転送に関する制限がガバガバなのも大きな問題です。一応、名目上は「悪行ポイント」の消費という制限を加えているようでいて、実際は適当にその場のご都合主義でどうにでもなってしまうので、ドラえもんの4次元ポケットと変わるところはありません。あ、女の子なのでドラミちゃんですかね。