二足歩行したくない さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
どん底からよみがえれ!打ちのめされても這い上がるゾンビたちのSAGA!
一度死んだがゾンビとして蘇った伝説の7人(一人除く)のメンバー。
彼女たちが佐賀を救うためアイドル活動をするオリジナルアニメ『ゾンビランドサガ』の二期です。
前回でアイドルとして心新たにスタートしたフランシュシュのメンバーですが、2019年3月、佐賀の大会場EFSでのコンサートで大失敗をし、巨額の借金を背負ってしまう。
巽幸太郎はやさぐれて酒に逃げ、フランシュシュのメンバーは借金返済のため、ゾンビであることをメイクで隠し、健気にアルバイトをしていたというどん底状態から物語が開始します。
アイドルとして人気を集めつつあったところから零落し、それにくじけず、タイトル通り"リベンジ"を誓ってがんばるゾンビ達のストーリーとなっています。
設定等前作の引き続きとなっているため、先に前作の視聴は必須と思います。
前作である程度説明があったためか、各キャラ個別のストーリーは薄く、メンバー各々が来たるべき"その日"に向けてやるべきことをやるという内容です。
ただ、前作で死因が語られなかった「ゆうぎり」については、本作で2話割当で、過去編が語られました。
ただ、一方で伝説の「山田たえ」については本作中でも触れられませんでした。
彼女については伏線でもなんでもなくそういう存在ということでいい気もしますが、謎すぎて気になるのも確かなので、取り上げてほしかったような、欲しくなかったような。
山田たえに関しては、山田たえスピンオフがマンガで連載開始されたので、そっちで語られる様子ですね。
相変わらず、「そもそもゾンビってなによ!」的なところについては触れられず、ゾンビの身でありながら荒波にもまれ、歌に踊りに奮闘する、命ある限り光輝くゾンビらしくないゾンビ達の日々が描かれています。
前作以上にゾンビであることは重要視されず、禁忌により魂が宿った動く死体感はなかったです。
腐った腕はもげ、目ははずれ、首は360度以上回転しますが、見た目はキレイでゾンビのくせにいい匂いがしそうなアイドルグループなので安心してブヒれます。
むしろ死んでる方が良いというガチモンの変態野郎には配慮した作りではないので、あしからず。
毎話毎話クオリティが高く、楽しい作品でした。
特に最終話近辺の盛り上がりはすごくて、本当に、本当に素晴らしかったです。
このラストは想像はできていたのですが、ここに至る苦労も見てきたし、その上で輝けるステージの上で精一杯元気を振りまくフランシュシュたちの姿を見ると、こりゃ思わずサイリウム振って応援したくもなりますわ。
まさかこんなに感動すると思いませんでした。とても良いラストでした。本当に良かった。
感動のフィナーレで幕を閉じるかと思いきや、最後は結構意味不明なシーンが入って終幕します。
あれは何なんだろう、3期の前フリなのでしょうか。
作中も意味深なシーンが随所にあったので、次回作ないとモヤモヤしたままになりそうですね。