nyaro さんの感想・評価
2.9
物語 : 2.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
大嫌いな作品なのに、なぜか数回再視聴してコミックスも持ってます。
正直言って大嫌いな話なのに、なぜか全巻単行本を持ってたりアニメも時々見返したりしてます。
作品の評価って難しいな、と思うのがこの作品で、結論から逆算したようなストーリ-で感動ポルノじゃんと言う気持ちもあります。それに結論も展開も納得いきません。
ただ、一方で作品の結末や展開が気に入らないからと言って、低く評価すべきかどうか、が悩みます。
評価も2.9にしてますけど、感情で言えばこれでも高いくらいだとか思ってます。
一方で、評価基準を再視聴した回数とか、再び見たくなるかどうかを、私は評価のポイントにしています。とすると、数度再視聴しているし、コミックスも読んでるんですよね。そうなると私の過去の他の作品で考えると4.2~4.5くらいになると思います。
ただ、読み返すたびに、なんでかをりに嘘をつかせた、とそこが本当に頭に来ます。
以下、文句です。今更ネタバレでもないでしょうが、念のため閉じておきます。
{netabare} 14歳の子供たちを描くのに、なぜこんな不自然な設定、不自然な行動、不自然な恋愛をさせなければならないか。死を自覚した少女が気持ちを偽って恋愛ごっこをする必要があったか。死ぬつもりは無かったということならそもそも嘘なんてつく必要もないし。
演奏に惚れて、ずっとその人を想い続けていたからいつか恋心…というのはストーリーとしてはいいでしょう。でも、近づくための嘘があまりにも不自然です。「一緒に演奏してください」じゃだめなの?恋愛絡めないならそのほうがいいじゃない。渡が好きって嘘つく必要は全くありません。まあ、それだと近づけなかったかもという理屈はつけてますけどね。
しかし、かをりはたった14年?の人生の最後でもっとも悲しい嘘をつかされました。それは「4月は君の嘘」というタイトルに踊らされた、ということでもあります。
そのせいでしょうか。公生はさらりと椿とくっついて、かをりを偲んでお終いです。かをりの最後の数ヶ月になんか納得いかないんですよね。{/netabare}
これはもうちょっと客観的な感想ですが、凪を登場させる必要も感じませんし、毒親問題の解決とかをりの問題の両方があるので、話がうるさくなってしまっています。
それと公生はもっと早く気が付けよ、と。あの図書館から勝手に持って来た…という部分『いちご同盟』を公生が読んでいるって布石だと思うんですけど、だったらここでかをりのことを悟ったと思いますが、恋心も悟るべきでした。
全体として、キャラ達は、嫌いじゃないです。かをりも椿もキャラとしては非常にいいと思いますし、公生を初め男性キャラたちも悪くないと思います。ただ、やっぱり本作は嫌いです。
ということで、評価は迷いますが、この作品の評価は高いので一人くらい低くてもいいでしょう。とにかくかをりの扱いは本当に頭に来ます。
22年3月に書いたレビューが感情的過ぎたので23年7月に書き換えます。それと最近「君は放課後のインソムニア」を見てやっぱりムカついたのと、なぜか最近、盲目のピアニスト辻井伸行さんについてのストーリーがユーチューブのお勧めに多数上がってくるので、本作の事を思いだしました。