タック二階堂 さんの感想・評価
3.7
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
時系列版オンリーで観れば面白い桃太郎。
詳細は「桃太郎」の絵本でも読んでください。
え? 桃太郎?
「まんが日本昔ばなし」かな?
いや、そんなわけないです。深夜アニメなんだから。
この作品は、今期3作品に名を連ねる「メイドラゴン」のクール教信者氏が原作のコミックで、講談社の隔月刊誌『少年マガジンR』などに連載されている作品です。
アニメとしては未知数ではありますが、おバカ方面に振り切れば台風の目になる可能性もありますね。
制作は旭プロダクションで、某サーフィンのアニメがひどい有様だったので、大コケする可能性も無きにしもあらずってところです。「天地創造デザイン部」ぐらいの出来なら、まあまあ、ね?
でも、それにしたって桃太郎って……。
犬、猿、キジと鬼退治に行く話なのかしら? とはいえ、キジは戦力にならないでしょうに。
まあ、キジが戦力になるかどうかはさておき、これは桃太郎の舞台である日本から少し離れた西の大陸・アルダレイクでのお話。
そこの人々は、鬼や魔物の脅威にさらされているんだけど、ある平和な国のお姫様・サルトリーヌ(猿・鳥・犬?)、通称サリーが旅人のキビツミコトと出会うってところから始まり……、ません。
=====第1話視聴後、所感です。
{netabare}
なんと、うさみみのセーラー服で「日常」に出てくる大福のような見た目の卯人と出会うところから始まります。ただし、「オンエア版」はな。
ていうか、なんで同じ過ちを繰り返すのか、アニメの監督という人たちは。
「くまクマ熊ベアー」でも、時系列をいじって2話でやるべきものを初回に持ってきて、2話で初回にやるべきことをやりましたが、まったく同じことしています。
だから、初見で「は?」ってなるんですよ。「なんだこれ?」って思わせて、視聴を継続させようという魂胆だとは思うのですが、完全に悪手。だって、別に初回にやった内容って、そこまでドラマチックな展開じゃないもの。
この手法、「幼女戦記」でもやりましたが、あの作品の場合は2話が衝撃的なシーンだったから、どちらかというと説明回の初回でやるべき話を2話に持ってくるのは正解だとは思うんですよね。
で、その手法に自信があるのなら「これが俺のピーチボーイリバーサイドだ」でいいんですよ(良くないけど)。それを、言い訳がましく配信は「オンエア版」と「時系列版」に分けるとか、もう制作側の迷いが見て取れるんです。
下と比べても仕方ないけど「俺100」の「ワケアリ版」よりはマシですよ。でも、これはちょっと、悪手だったなぁ……。たいして話題になっていませんしね。
あ、内容は意外と面白そうだなとは思いました。「時系列版」(2話)はな。
{/netabare}
=====第2話視聴後、追記です。
{netabare}
オンエア版では、初めて観る話が放送されました。
時系列版は、オンエア版で1話に放送された内容を配信しています。
なんだこりゃ。
どっち観ればええねん。
ホント、余計なことをしてくれましたね。
時系列版で分かりやすくしようとして、余計混乱を引き起こしています。なんでオンエア版で時系列版の初回をやらなかったのでしょうかね。
あ、オンエア版(あー、めんどくせー)の2話は面白かったですよ。ただ、期待していた「おバカ方面への振り切り」は、期待薄ですね。けっこうシリアスなシーンが多い気がします。
{/netabare}
=====第4話視聴後、追記です。
{netabare}
怒りが湧いてきました。
これを普通に1話でやれ。
って、「時系列版」の1話なんで、すでに観たんですよね。んで、「時系列版」の4話は、これを「オンエア版」で先週やれ!!!
間違いなく時系列シャッフルは失敗していると思いますよ。
もう、これからdアニメで「時系列版」のみを観ることにします。
{/netabare}
=====第5話視聴後、追記です。
{netabare}
仲の悪いエルフ族と爬人族が、ホーソン指揮の元、髪鬼と樹鬼の討伐をしますよという。
一方、皇鬼と蒼面鬼はミコトに出くわし、蒼面鬼が一太刀で斬首されてしまいます。まあ、オンエア版ではいきなり首だけの蒼面鬼が出てきて???となったでしょうけど、時系列版ではちゃんと流れを見せてくれていますw
いやホント、時系列版シャッフルなんてやめときゃいいのにね。
というわけで、時系列版で観てるぶんには面白いですよ。ちょっとサリーがベタな「みんなで仲良くしよう!」主人公で、なんだかなという気もしてますが。
{/netabare}
=====第9話視聴後、追記です。
{netabare}
あれっ? なんか観覚えのある話だなと思ったら、その昔、僕がまだオンエア版を観ていた頃に観た回でした。
その時は、なんで金髪のシスターと一緒にいるんだ桃太郎は? 首だけのウォーズマンみたいな鬼は誰なんだ? とちんぷんかんぷんでしたが、いま観たら、なるほどと腑に落ちました。
いや、時系列版の9話でやるような回を3話でやるなよ…
もう断言していいでしょう。時系列をバラバラにしたオンエア版は大失敗でしたね。
でまあ、次がオンエア版で先週やった「仲間と仲間」なので、先行して観ちゃいましょうか。
{/netabare}
=====最終話視聴後、感想です。
{netabare}
オンエア版の10話「戦禍と恨み」、つまり時系列版の11話が放送されましたので、すでにオンエア版で放送済みの9話「ミコトとミコト」(時系列版の最終12話)が揃ったということで、最終話まで視聴しました。
うん。面白かったです。ただし…
時系列版ならな。
なんでも、監督は「時系列で作ると、中途半端なところで終わるからシャッフルした」とか言っているそうですが、なんで??? 全然この最終話でいいじゃん。ミコトの出自と、鬼を仇として討伐する旅に出た理由がわかりましたというところで終わって、うまくすれば2期が作りたいです、で。ただし、余計なシャッフルのせいで2期の目は完全に消えましたけどね。
もはや時系列版でしか観ていないので、想像でしかないのですが、オンエア版のみ観ている人は、たぶんチンプンカンプンだと思います。
しかも、突然わけわからない魔女・ウィニーが出てきたかと思ったら、その出会いと別れのシーンで最終回って、どういうことよそれ? って感じでしょう。
ま、あれこれ言いません。上田繁さんという監督さんの名前は覚えました。要注意という意味で。
と思ったら、「メルヘン・メドヘン」の監督か、この人。
なるほどな…
{/netabare}