Bハウス さんの感想・評価
2.2
物語 : 1.5
作画 : 2.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 1.0
状態:観終わった
どこにも刺さらない虚無なラブコメ
ラブコメはプロトタイプのギャルゲから
キャラクターの性格分けで客層を掴んでいるけれど
この作品に登場するヒロイン3人とも
ガワの違い以外同じような思考性があるので
お気に入りが最後までいなかった
物語の始まりは主人公のスエハルくんが
初恋の相手白草ちゃんに告白するも
彼氏がいると言われてショックを受ける
そこに幼馴染の黒羽ちゃんが寄ってきて
「だったら彼女に復讐しよう」と囁く
この導入部分は良かったんだけど
そこから先はスマホ太郎のように
次から次へとイベントを起こしているだけで
キャラクターの魅力がほとんど伝わらない
スエハルくんが元子役のスターで
その要素が黒羽ちゃん以外のキャラの関係性になるが
カリスマっぽさが感じられないので
ここまで惹きつけられるのは煤コーヒーでも飲んだんじゃないかw
最初の方は黒羽ちゃんがお姉ちゃんぶって
スエハルくんを手玉に取るのかと思いきや
告白祭で振った後は後悔して悶えているし
白草ちゃんも子供の頃に憧れた相手と分かってからは
最初に見せたクールで強いキャラクターなくなるし
途中参加のスエハルくん子役時代の後輩
マリアちゃんは二人を合わせたようなキャラで
タレントとしての魅力を感じない
話の中で三方一両損が出てくるが
ヒロインのキャラクターに全くあてはまる
寧ろそれ以上損しているけど
中盤以降主人公の親友・哲彦が群青同盟と言う
サークルの様なものを作り
沖縄でPV撮影していた際に
突然黒羽ちゃんの妹アオイちゃんと朱音ちゃんが
スエハルくんに好意を持っているとわかるが
振りがないから「えっ?」と感じた
スマホ太郎の最終回に9人の嫁たちが現れた様なものw
哲彦と役者で白草ちゃんの彼氏役やっていた阿部先輩は
神の視点でスエハルに迫るヒロインたちの説明をしているが
こちらからするとキャラに魅力が感じていないので
ただただ説明されているだけで正直ウザい
最終回は黒羽ちゃんが告白した後
おさかのとして関係しようと言うのだけど
水瀬さんには悪いが全く刺さらず
安いコンドーム張りの薄さしか感じなかった
※作画の件であるレビュアーさんが
「若手のチャレンジ枠」と書いていたけれど
動画工房の名前を出している以上
一定数のクオリティーは担保しないとダメ
まあ東映アニメーション時代の「カノン」以来
切れ味鋭い鋭利な顎が見れて笑かしてもらったがw