ミュラー さんの感想・評価
3.8
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
不死身の生命体の物語
主人公?である球の生命体が様々な生物に変化する。
見て最初に浮かんだのがウルトラマンマックスに出てくる完全生命体「イフ」。
イフは攻撃や刺激を受けてもそれを吸収し、相手を上回る形に変形する。
最後は巨大な楽器となって宇宙の彼方に消えていく。
ウルトラマンマックスの第15話「第三惑星の奇跡」という有名なエピソードである。
ただ、このアニメの雰囲気はだいぶ違う。最初はジブリのもののけ姫にそっくり。
江戸時代風の集落における思想の違いやすれ違いによる抗争を描く。
話が不死の生命体をさておいて、どんどん進んでいく。
これがまた面白い。不死生命体は完全に脇役という感じだ。
次にグーグーと一緒になり、物語の歩みが止まった感があったが、とんでもない。
グーグーが顔を犠牲にしてリーンを救ったことがついに発覚。
このカタルシスはかなり感動。
脚本うまい、というか原作かな。
ここでもフシは脇役。
フシが不死だからこそ、有限な命の尊さが際立つのだろう。
まだ続くのだが、どういう結末を付けるのか、全く予測できない。
9/1 追記
1シーズンが終わり。結局の見どころはグーグーのお話のところだったかな。
それ以降のジャナンダ島はいまいち。
最後のピオランとの別れだが、なぜピオランをラストに?
あまり面白くなかったのは、ピオランを魅力的に描いていないからだと思う。
元々罪人であるし、年齢を良いことに不遜な態度を取る。
これならハヤセを最後にしても良かったのでは?
大悪人だけど、ピオランよりぶっ飛んでて面白かったけどなあ。
ここまで旅をしてきたフシの終着点は分からずじまい。
2期があるようだが、うーん、どうなんだろう。