「ましろのおと(TVアニメ動画)」

総合得点
69.5
感想・評価
193
棚に入れた
610
ランキング
1782
★★★★☆ 3.5 (193)
物語
3.4
作画
3.4
声優
3.5
音楽
3.7
キャラ
3.4

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ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

とりあえずの簡単な感想

 原作は未読。
 終わってみると、「松吾郎杯」後にへこんだ主人公の澤村 雪が再び前を向きだしたぐらいで
終わり、これから雪が表現者としての道を歩く展開だろうと考えると、本作は「長い
プロローグだったのかな」という感じ。
 雪の演奏に関して、「自己完結でいいのか」、「他者へ表現していくのか」、そして、
その音は「彼自身のそれを求めるのか」、「祖父である松吾郎の音を求めるのか」といった点は
作中では色々なことがあるたびに揺れ動いており、10代の多感な感情を上手いこと描いていた
感がある。
 もっともストーリー展開的には行きつ戻りつしていた感じで、もやもやした印象は
あるんだけど。

 序盤に重要そうなキャラの印象だった立樹 ユナやタケトがその後はさほど出番がなかったり、
逆に出会いはそれほど印象的なものがなかった永森 雷や大俵 ヒロシがそれなりに重要な
役だったりと、キャラ描写に関してはちょっとちぐはぐ感があった。
 これは原作からしてそうなのか、アニメ化にあたっての取捨選択によるものなのかは
分からないけど。

 音楽ものはストーリーとは別に楽曲そのものを楽しめるところがあるが、本作も津軽三味線の
演奏が聴けるのが嬉しいところ。
 個人的に津軽三味線はあまり知らなかったが、「松吾郎杯」で見られたように同じ楽曲が
演奏者のアドリブでかなり変わってしまう点などが面白く、感覚的にはモダンジャズに近い印象。
 ただ演奏シーンそのものはブツ切りや回想シーン挿入が多かったのがちょい残念。
 あくまでストーリーありきの演奏シーンではあるが、その辺の配慮がなされている音楽もの
作品はそれなりにあるだけにやはり気になるところではあった。

 演技に関しては雪役の島崎 信長氏を始め、津軽勢の津軽弁が楽しいが、この津軽勢では雪の
兄である若菜役の細谷 佳正氏がまた新たな方言キャラということで、方言声優?の面目躍如と
いった感じ。

2021/06/30

投稿 : 2021/07/01
閲覧 : 180
サンキュー:

4

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