テナ さんの感想・評価
3.9
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
終章
人気作品のファイナルシーズン。
secondシーズンが中途半端で終わった為に中途半端なスタートとなりましたが、1話から感動の嵐です。
紅野さんから聞いた、草摩の秘密や真実、呪いの解き方など沢山の話を聞き徹は泣いてしまう。
それは自分では、どうしようもなくて……悲しくて何も出来なくなってしまう。
でも、そんな時に駆け付けてくれたのは花ちゃんです。
私にしか聞こえない声……つまり電波を感じたと駆け付けてくれました。
このシーンで強く感じたのは、花ちゃんは幼い頃にこの力で人に危害を加えてしまうかもしれないと悩んで居た時期がありました。
その時は、相当辛かったハズです。
でも、今は危害を加えるのではなく、親友が泣いている所へ駆け付けて手を差し伸べる。
その力は親友に寄り添える力なのです。
だから、駆け付けてくれた。
その力があって本当に良かったと思うシーンです。
でも、透はそれだけじゃなくて紅野さんと魚ちゃん……透の親友である魚ちゃんの力になってあげたくて頑張るけど、その結果にも涙します。
彼女は自分を何も出来なくて、何の役にも立てなかったと涙します。
でも、友達の為に行動出来て、友達の為に涙を流せる……それだけでも、既に何か出来て居て、役に立って居ますよね。
その行動や言葉だけで結果よりも嬉しくなれる。
あれだけ泣いて居ても透は次の日元気を取り戻していました。
それは、きっと花ちゃん魚ちゃんが透の悲しみを埋めてしまえるくらい、素敵なパジャマパーティーで元気づけてくれたのでしょうね。
いつも通りに戻って安心しました(ˊo̴̶̷̤ ̫ o̴̶̷̤ˋ)
1話から、かなり泣かせて来ますよ(͒ ⸝⸝•̥𖥦•̥⸝⸝)
ってか、ファイナルシーズンは毎週泣かせにくるのです(͒ ⸝⸝•̥𖥦•̥⸝⸝)
では、私の思入れのある物語を。
【ユキプリ親衛隊の卒業】
正直に、この人達はヤバイ人にしか見えませんでした。
でも、彼女は最後にユキに告白する。
でも、告白は答えを貰う為の告白ではありません。
気持ちを伝える告白です。
告白は勇気が必要です。
告白に1番大切な事って結果じゃないと思います。
結果は確かに大切ですが、1番大切なのは伝える事かもしれません。
自分の気持ちを伝える事の大切さ。
自分の気持ちを知って貰う事の大切さ。
このエピソードでは伝える大切さが凄く伝わる物語でしたね。
【透と夾】
夾には秘密がある。
実は彼は透の母の死の瞬間を目撃した人です。
透の母は夾が手を伸ばせば母を救えたかもしれない……でも、救えなかった。
異性に触ると動物になる呪いの力があるから。
夾はその呪いで苦しんで来ました。
化け物と呼ばれ母には旅立たれ、彼は傷ついて来た。
そんな秘密が明るみになる可能性がある……周りが騒ぎだしトラブルになるかもしれない……また、拒絶されるかもしれない……それは恐怖と不安しかありません。
咄嗟の事で選択肢に迷ってしまうものです。
夾でなくとも、人は咄嗟の出来事に対して直ぐにはトラウマを乗り越えられません。
ユキも言いましたが、HEROではありません。
HEROなら簡単に救えるかもしれません。
夾と同じ立場だとしても迷いなく救える人もいるかもしれません。
でも、人は全員がそんなに強くはありません。
だから、自分を夾の立場に置き換えたと考えたら……私は多分、救えない側です……どうしても、その手が掴めない…………
だから、夾の後悔が凄く解る気がします……
自分が昔お世話になった人で、自分が好きになった人の母で大切な人だと思った時に……好きな人が悲しむのは自分のせいだと思うかもしれません。
あの時に救えていたらって頭を抱えるかもしれません……それでも……私なら……これから選ぶ未来は……
話しを少し変えて、透は夾を好きです。
「1番大切な者って何?」って問いにお母さんと即答出来なかった。
透はお母さんが大好きで、思い出も約束も心に留める事を誓っていたけど、それが消えちゃいそうで……
そんな時に、夾に自分の家族への抱えていた気持ちを打ち明けます。
でも、全てを最後まで聴いて優しく抱きしめてくれて、きっと1人で抱えて来た事だろうから受け止めてくれて本当に嬉しかったと思います。
周りの人は、夾を好きな理由が同情ではないか?と言います。
でも、私は、そんな事はないって思いました。
だって……同情で人を好きになる事もあるのでしょうか?
少なくとも、私は同情で人に恋した事はないって単純な気持ちからです。
夾は透の気持ちを確認して、彼女の気持ちを知った後……夾は心の中で……自分を好きな透に対して、傍に居なければよかった、その結果がこれじゃあんまりだ、認めたくない、可哀想だ、と哀れみます。
夾は全てを打ち明ける、抱え込んでいたものを全て。
でも、透は真実を知ったうえでも気持ちは変わらなかった。
それでも、透は訴える「私は、お母さんに反抗せざるをえません。」
だって、夾は抱え込んでいるだけですもの。
夾は、救えた、救えなかった、でしか見ていないからです。
だって、お母さんの死の理由は事故で、夾が悪いわけじゃない!
ただ、居合わせて背負い込んで!
見ているのは、それだけで……自分の気持ちも透の気持ちも見えないじゃない……
彼はそんな彼女に「そんなん……幻滅だよ」って言います……絶対言っちゃダメな言葉です!
だって、全てを受け入れてくれた彼女に対して、受け入れられる事に怖がり逃げ出して、傷つけて……自分の気持ちからまた逃げて……逃げる事は悪い事じゃない……それでも!
逃げって私は逃げる事ではないと思います。
物事から逃げても、明日か明後日か、1年後か10年後か、いつかは必ず向き合わないとならない日ってのは来ます。
生きている限り必ずです!
でも、今は向き合えない、無理だよ……だから目を背ける……それは、次に問題に遭遇した時の準備期間を稼ぐ事です。
いつか、準備してその問題に向き合う為の……
あくまで、私の持論です(*ᵕᴗᵕ)ウンウン
でも、夾の場合は、向き合うべき瞬間なのに……その瞬間すら逃げるのなら、いつ向き合うのだろうって思ってしまいました。
透はお母さんの死に傷付いて涙して……
でも、その事を気に病んだって理由で夾が透の気持ちに向かわないのなら……本当の意味で、お母さんの死は悲しみしか残らなくなる……
父と母を失い、大切な人にまで母の事故を理由に離れられたら……透をまた残していなくなられたら……透の気持ちはどうなるの……
透が好きじゃないなら仕方ない、でも!透の気持ちから逃げ出す理由を事故をせいにするのは絶対に違う!
でも、透が崖から落ちた後に流した涙は本物だって思えました。
夾は確かに逃げてばかりで誰も守れなかったのかもしれません。
でも、透の1番近くに居て幸せに思える時間を与えてあげられる力と、好きな人のピンチに迷わず走り出せる強さがあるじゃないって、だから透は夾を……
そして、透の夾を好きになった理由が凄く良かった。
これが恋なんだって思える。
好きな人の事を本当に大好きなんだって思えるセリフが本当に優しくて暖かくて凄くいい⸜(* ॑꒳ ॑* )⸝
【アキトについて】
透は「やっと見えた」と言います。
それは透がアキトと本当の意味で初めて出会ったのです。
アキトには数回会ってましたが、それは神様としてのアキト……
本当のアキト……アキト自身がそこに立っていたのです。
アキトは愛を知らずに生きてきました。
彼は神様だから、沢山の人が従い付き添うけれど、それは愛じゃない……唯一愛してくれた父も居なくなり……父の愛すら本当に自分を1番愛してくれたのかすら疑問で、愛を知らないから絆も育めなくて十二支にも酷く扱い振る舞う……
解らないから神様って肩書きを振り回すので精一杯で……皆が離れてやっと気づき始める。
最後に紅野を刺して、透を切り付けて……
それでやっと……失ってから、間違いを気づく……
アキトは紅野と透に許されて無罪になったそうです。
最初は強がる「責めればいいだろ、怒ればいいだろ、訴えるなり、なんだってすればいいだろう」と2人をバカだバカだと言います。
でも、このセリフは開き直ってる訳ではありません。
人間って、取り返しのつかない事をしても許される事があります。
その笑顔は凄く眩しくて、言葉は優しくて暖かくて……最後はアキトの様に涙を流してしまうんです。
自分がした事が酷ければ酷い程に、相手の優しさが暖かければ暖かい程に、その優しさは鋭く心に刺さります。
でも、心に痛みはなく優しさがしみ込んで……
その時は、自分は凄く酷くて間違えた事をしたのに、どうして許せるのだろうか……その優しさが苦しくて……
責められたり怒られた方が楽だと感じると思うのですよね。
だって、それだけ酷いことをしているから……罪を償うのは当然で……その方が楽だと思えるのかもしれません。
責められる事や怒られたら少し自分がした事が軽くなる気がするのかもしれません。
でも、許されたら自分で抱えみ、自分を自分で責めなければならなくなる。
でも、それが自分に向き合うと言う事です。
許されても罪は無くならないし。
責められても罪は軽くなりません。
でも、それをアキトは解っているから涙する。
そう言う人は、きっと変われる。
さて、次は許す側の話です。
紅野と透側ですね。
傷付けられて、酷いことをされたら誰だけ不快な気持ちにしかなりません。
その人が、いくら反省しても心の傷は無くならないし、傷跡も残ります。
それでも、許せる人は何故許せるのでしょうか?
1つは理解者だから。
その人だけが悪い訳じゃない解らなかっただけで、本当はその人が悪い人じゃないと知っているから。
2つ目は、その人が傷つく痛みを知っているから。
紅野からすればアキトの環境を一番近くで見て来て、その中で沢山気に病んで傷ついて。
透からすれば、アキトから沢山の人が離れて行ってるのを知っていて、透は大切な人に置いてかれる寂しさを知っているから。
3つ目は単純で、その人は既に傷だらけだから、そして変わろうとするアキトを応援してあげたいから。
以前の彼ならきっと謝る事も泣き出す事も無かったでしょう。
「僕は悪くない」って言葉で虚勢を張り神様って仮面をつけて、人を見下し笑って居たでしょう。
でも、自分の誤ちに気が付いたアキトの中には神様は居なくて、そこにはどうしようもなく自分の誤ちを抱えて後悔と間違えに泣きじゃくる女の子しかいなくて……
透が崖から落ちた時だって、無視していたと思う。
でも、助けてって涙を流して助けを求められる様になった。
「私とお友達になって欲しいです」
きっと、透のこの言葉が、アキトに変われる力を与えたのだと思います。
そして、周りの人もアキトを責めません。
それは、今回は傷ついた透と紅野さんが許しているから、だから他の人が責める必要はなくて……当人達が許す以上は責めるべきではないのかもしれません。
だから、魚ちゃんや花ちゃんは攻めなかった。
紅葉君はアキトの背中を押してくれましたね。
あんな別れ方では再会するのは怖いでしょう。
向き合う勇気も出せず病室にも行けず……
でも、向き合わずに逃げるのは、間違えだと解って居るからあんな所で踏みとどまって帰ることも出来ない彼女を。
【夾と父】
これは私も誤解していた……
私は夾の母を酷い人だと思って居ました。
でも、違った……父が酷かった……
お母さんは向き合おうとしてたんだ……
家に閉じ込めようとしてたけど、それは間違えだと今でも思うけど、夾が力で苦しまない様に家から出なければ夾は周りから化け物だと言われなくて、傷つかないかもしれない。
そう考えたのかもしれません。
お母さんは……必至に向かい会おうとしていたんだ……それなのに……
父の「こんな子供産みやがって!お前らなんて、いなくなれ!」
こんな心のないバカな言葉でお母さんの心を傷つけて!
お母さんは必至に向き合おうとして……やり方は間違えていたと思うけど、彼女なりの精一杯の守り方で母として親として悩みながらも頑張っていたんだ……
そんな人に向けた言葉の刃物……
本当に酷いよ……この父はどうして、妻に子供に酷い事を言えるのか……考えたけど解りません。
今から書くのは私なりの母の解釈です。
旦那に「お前らなんていなくなれ!」といわれた妻は悲しかった。
だって子育は、2人でするものだし1番理解してあげなきゃいけないのは旦那なのに……一緒に考えて悩む事すらせずに、心ない言葉で傷つけて……
このセリフで母は本当に1人になった。
誰にも助けを求められず……幼い夾を守るのも限界だとかんじた。
でも、夾を1人残せない……何故なら、あんな父には任せられない。
それに猫付き……だから……未来は……幽閉
それなら、一緒に死のうって……
踏み切りまで、夾が転ばない様に、迷子にならない様に、事故に合わない様に、しっかりギュッって手を繋いで歩いて行く。
でも、踏み切り前で踏切音が鳴り響いた瞬間、手を離してしまう。
多分、歩きながら考えたのです。
本当に一緒に死ぬべきなのか……でも、やっぱり出来なかった……だってお母さんだもん……子供が怖い思いや痛い思いをするなんて考えただけで心が締め付けられちゃう。
子供に元気に生きて居て欲しいって思っちゃう……将来、夾に手を差し伸べてくれる人が出来るかもしれない……そんな子供の未来は奪えない。
でも、やっぱり間違えてるけど……死を選ぶって絶対に違うし、子供の目の前で死ぬなんて酷いとは思う……本当は夾の為に生きていて欲しかったって思うけど……
私はお母さんを、責められなくなりました。
想像するだけで心が苦しくて涙が出ちゃう……
それだけ追い詰められていた……
夾の父は最低だと思います!
結局、コイツは知ってたんだ!
自分の言葉が妻を殺したって!
だから、幼い夾に罪を擦りつけた……自分が言葉で殺した事が怖くなったから!
夾が幽閉されてさえ居れば、自分は悪くないと思えるから自分の保身の為に子供を犠牲に!
夾は、それを知って気付いたんだ……
母の不器用な優しさに……
【夾の告白】
ユキと夾の喧嘩は迫力ありました。
2人の喧嘩には感動します。
人って自分が1番自分を理解しているように思うけど実は他人の方が見えていたりします。
夾は「オレじゃ守れない……お前が付いてやっていた方がいい」って言うけどユキは「守ってただろ」って返してからのユキのセリフは凄く解る。
守るってなんだろ?
怪我から?事故から?災害から?
確かにそれも守る事だけど、それだけじゃないよね?
HEROの様に世界を救える訳でもないかもしれない。
HEROの様に誰かのピンチに毎回駆けつける事は出来ないかもしれない
それでも……
誰かの横を歩いたり。
誰かの傍にいたり。
笑ってくれて楽しんでいる人が幸せだと思える、そんな日常を守るのはHEROじゃなくていい。
笑って楽しんでくれてる時点で守ってる。
その人の幸せな世界って奴を……その人だけが守れるその世界を(ˊo̴̶̷̤ ̫ o̴̶̷̤ˋ)
病院へ駆けつけたら夾は透と再会する。
そして!つにい2人は……透と追いかけっこが始まるwww
透が逃亡
でも、諦めず夾は告白する。
夾が言う様に傷つけて傷ついた人が居なくなるなる場合はあります。
その時に傷付けた事に後悔しても取り返しがつきません。
謝っても許しの言葉も、許さないの言葉も聞く事は出来ません。
人間は不思議なもので大切な事や人に気づけない時があります。
そして、失った後に気がつく。
今回も、透が崖から落ちた事で思い出す。
その辛さと悲しみを。
一方、透は傍にいなくてもいいと覚悟したそうです。
でも、夾の名前を聞く度に涙する。
その涙は幻滅された悲しみだろうか?
それとも自分の心に嘘をつく辛さだろうか?
結局、そんな覚悟や自分の偽りの気持ちで自分
の本当の気持ちなんて隠しようがありません。
だって、そんな事で消す事が出来るのなら……好きになんてなる訳がないのですから(ˊo̴̶̷̤ ̫ o̴̶̷̤ˋ)
夾は言います。
自分の猫付きの事で悩ませるかもしれないと……でも、彼女は、「この気持ちは無敵です」と答えます。
透はそれを含めて好きになった。
夾はそれを自分の負として受け止めてるけど、透はそれも夾である事を理解し受け止めてくれる。
そんなのは問題ないんだよと言うように。
きっと、それに夾は救われたんじゃなうなぁってww
夾はやっと踏み出せるようになった。
1人で踏み出すのではなく透と2人で。
母の墓の前で夾は伝える自分のやりたい未来を
透は嬉しかったと思います。
だって、夾が未来の事を考えてくれた事が、そこに自分の透の存在もあった事。
確かに沢山の人と離れる結果にはなると思います。
でも、永遠の別れじゃない……例え世界の裏側に居ようとも……会おうと想えば会える。
生きている……それだけで会えるのです。
透が1番今、好きな人がいる。
昔は家族だった……でもお父さんは旅立って……透はお母さんと2人暮し。
いつだって透は待っていました。
お母さんが帰るまで1人で……お母さんがお父さんの所に行かないで欲しいと願いを待ち続けた……1番怖い事は大事な人に会えなくなる事……彼女は待っているのは、もぅ嫌なんですと言う。
彼女は待つしか出来なくてお母さんを失った……でも、今は違う。
大切な人が側にいて隣を歩ける。
一緒に世界へ飛び出す事が出来る。
世界を広げる事が出来る。
2人は2人だけの道を行く。
【マチとユキ】
フルーツバスケットのキャラは輪の中に入れない疎外感を感じるキャラが多いですが、ユキもその1人ではないでしょうか?
彼の場合は特に解りやすく。
学園で人気者ですが、何かを手伝おうとしても気を使われる。
本当は一緒に仲間として成し遂げたいのに。
それに、気付いたのがマチ。
ユキの寂しさに気づけた人
マチについて。
彼女の噂、弟を殺そうとしたと言う噂。
マチは両親の期待に答えようとして否定されて弟が出来て突き放されて、それが悲しかった……
両親はマチが弟を憎んでいると思っていたみたいですが、マチは弟を疎ましくなんて思って居なかったのに……風邪ひかないか心配して毛布を掛けようとしただけなのに。
では、何故、両親は勘違いをしたのか……
普通に毛布を掛けるだけで、そんな風には見えないはずです。
1つは、両親はマチを見ていなかった。
彼女は弟を疎ましく思っている!
そんな勝手な決めつけでしか娘を見えない残念な両親だった。
だから、両親にはそんな風に見えた。
2つ目は、両親にとってマチが邪魔だった。
きっかけなんて何でもよかった……家からマチを排除したいから、それらしい理由があればいい。
正直、どんな理由があろうと最低な両親だと思います。
でも、ユキの一言「頑張ったね」に彼女は救われます。
実は、人って「頑張れ」って言われた事は多くても「頑張ったね」って中々言われないものだったりします。
それだけ「頑張ったね」って一言は短くて簡単な言葉だけど価値のある誰かの評価してくれた頑張った証なのかもしれませんねꉂ(ˊᗜˋ*)
そして、ユキとマチの告白。
この告白で私が好きなのは、マチのセリフで「この世に居てくれた事が嬉しかった」
これって凄く素敵だと思います。
私は、好きな人や大切な人と一緒にいて楽しい幸せだと感じた事はあるけど、この世に居てくれた事が嬉しかった。ってのは私は考えた事が無かったからです。
誰かに自分が居ることが嬉しいって言われたり想われたら、それって凄く嬉しいと思いますもの。
ユキは泣く……自分が鼠付きじゃなくなった事に……嬉しさ半分の悲しさ半分
【神様の絆】
この昔話は悲しいですね。
私は絆は凄く強いものだと思う。
個人的な考えなのですが、私は永遠の愛も永遠の友情も永遠の絆も永遠ではないと思います。
何故なら絆って誰かと誰かを強く結び付けるもので大切な物です。
でも、生き物は遅かれ早かれ命がつきます。
結局、絆ってのは結ばれた人達が生きてる間にのみ成立するものだと考えているからです。
それだって、絆ってお互いに努力しなければいつしか消えてしまう。
絆を維持するには絆を維持する努力を一人一人がしなければなりません。
凄く強くて脆いそれでも美しく大切なもの……それが絆です。
この神様は産まれ変わっても絆を残そうとした。
一人ぼっちの神様は、その時間が1番幸せだった。
だから、人生で1番嬉しくて楽しくて……でも、失う事を恐れてしまった。
だから、楽しい気持ちと嬉しい気持ちも失いたくなくて……例え生まれ変わろうと続けたかった。
でも、それではダメなんです。
それは今の自分達だから成立するだけなんです……それを生まれ変わった自分達に押し付けるのは呪縛……
それがネコには、解ったから永遠は要らないと言ったのです。
ネコは神様をずっと見ていた。
いつも1人の神様を……でも、勇気を出して動物達に手紙を出して友達になれた。
でも、この絆を永遠にしてしまえば……この先神様が一人ぼっちになったら、この絆があるからと神様は新しい出会いをしなくなる……自分達が居なくなった後に、一人ぼっちになり立ち止まってしまう……
ネコは知ってる。
神様には手紙を出して歩み寄る勇気があるのを知っている!
なのに神様は、それを知らない。
今の楽しい、嬉しいにしがみついていてはダメなのです。
失敗するかもしれないし楽しい場所から歩み出すのは怖いかもしれない……それでも新しい楽しい嬉しいを探すために歩き出さないと……
で、1番悲しいと思ったのは神様は絆を永遠する前から絆が破綻していた事です……
ネコは死に際に自分の気持ちを素直に言いました。
それを聞いた動物達はネコを裏切り者だと詰り諭しました。
確かにネコの発言は空気が読めなかったかもしれない……
水を差す行為だったのかもしれない……
それでも、皆がネコの発言の意味を理解してあげようとしていたら、変わったのかもしれない……
でも、ネコを裏切り者だと呼んだ。
1人と13匹で別けた永遠の盃なのに……ネコが死んでも悲しみもしない……
その時点で既に……絆なんてものは崩壊して居たのです。
凄く悲しいお話だと思いました。
結局、最初から絆なんてないように思えてしまうのが凄く悲しくて……
でも、猫の願いが未来で叶うのが昔話の唯一の希望だなぁ〜
絆って簡単には引き裂けないのです。
どんな人間にも引き裂けないのが絆です。
作中でも透は絆を解く事は出来てません……
でも、絆は永遠ではありません。
いつかは終るのです。
人に引き裂けないくらい強い絆なのに、いつか必ず終わるくらい脆いもの……だから人は絆を大切にするのかもしれません。
【透とお母さん】
親子って凄いって思いました。
透は死に際のお母さんの言葉「許さない」は恨んでいない。
許さないと言ったとしても憎しみの言葉じゃないと言います。絶対に。
それを、言いきれてしまう事も凄いけど、本当にその通りだと当ててるのが1番凄い。
透は誰よりもお母さんが大好きで側にいてお母さんが、どんな人かをしっかり理解してるから言いきれる言葉だと思います。
本当に親子関係がしっかり築けていたのだと感じました。
母の死は……
死に際に1番怖いのは多分死ぬ事じゃない……
大切な人を置いて行ってしまう事……
もっと一緒に居たい時間を失う事
その人を守れない悔しさ……
その人が悲しい時や辛い時に側にいて力になれない事……
その人の幸せな未来が見えない事……
お母さんは本当に透が大切なのだと思いました。
死ぬ最後の最後まで透の事ばかり……
親の子供を想う気持ちが凄く伝わりました。
心配や不安は沢山あったけど……
夾をみた時の瞳には光が宿ったように見えました。
多分、託せるかもしれない夾を見つけたからです。
彼女は知らないと思うけど心で思った事が口に出た事を……それが「許さないから」の一言だった事を。
それにビビって逃げ出した夾をどう思っただろうか?
彼女の目には涙が流れて居たけど……
それでも、多分、私は最後は心置き無く旅立てたと思います。
何故なら彼女は透の強さを知っているから……夾の優しさを知っているから……
【旅立ち】
居心地の良い場所を離れるのは……
友達と離れ離れになるのは……
それは寂しいですよね。
永遠につづけば良いと思うけど……必ずその時は来る。
それでも、歩み出す。
送り出す側も、やっぱり寂しいですよね。
でも、幸せになって欲しくて背中を押してくれたり、別れを惜しんで泣いてくれたりする人が居る。
それは凄く嬉しいって思うし幸せな事だとは思いますが、まぁ……うん、未来へ歩むって……寂しさ半分、ワクワク半分。
【透とユキ】
ユキは透への感謝を伝える。
自分の気持ちの全てを、今の自分がいるのは透のおかげだから……
別に、透は普通に接してくれただけかもしれない……それでも、ユキには特別で……今の自分を誇れる……それは間違えなく透のおかげ。
彼女に伝える……透はお母さんのようだったと。
愛って一言で言っても沢山の種類がある。
その愛って個人で込める意味は違うけど、間違えなく愛されて居たのが、透でしょう。
夾が教えてくれて、ユキが確信をくれた事。
「皆に愛されてるんだよ」
【まとめ】
Final seasonお疲れ様でした(*ᴗ͈ˬᴗ͈)⁾⁾⁾
凄く良い話ですが、まさかの1クール……
正直ラストが駆け足気味になりましたが、いい話でした。
恐らく2クールにしたら尺が足りないので1クールで収めるために頑張ったのでしょうね。
中途半端な話数でもいいからノーカットにして貰いたかったです。
フルバ自体後半は感動の嵐です。
実は去年、この作品の原作を揃え一気読みして毎晩泣いていた程ですww
アニメはラスト数話が詰め込み過ぎで原作程泣けませんが、アニメスタッフも頑張っている気がします。
解りやすいエピソードだとマチが透にお見舞いを渡す話は原作にはありません。
でも、あのセリフは凄く感動したし素敵だと感じたしオリジナル要素を混ぜても悪くは無い作りになっていて感心すら覚えます。
勿論原作をそのままで映像化が1番ですけどw
後、この作品って完結するまでに原作者さんが当時、病気をして手術をして復帰しても手に力が戻らずに画力が落ちて、ファンの方から「描くのをやめて欲しい」や「こんな酷いなら復帰しないで欲しい」って手紙が沢山来て泣いて居たそうです。
最初は、それを読んだ時に、作者さんが1番解ってるし辛いし悔しいはずなのに、どうしてこんな酷い事を言うのだろうと思いました。
実は、私が1番好きな漫画があります。
その絵師さんは闘病しながら漫画を書き進めて居ます。
だから数年に1冊最新巻が出るかくらいに遅いのですが、内容がすごく素敵で何度読んでも涙しそうになる作品で応援しています。
それでも、少しづつ頑張って進めてくださったり、Twitterでもイラストを投稿してくれたり、コロナが流行りだした時も応援の為の漫画を書いてくれたりする人で。
そんな漫画家さんを知ってるから、私はフルバの原作者さんの高屋奈月先生に当時、酷い言葉を送ったファンの方に、少し悲しく思いました。
でも、何故、そんな言葉を送ったのかって考えたら時、ファンだからだと気が付きました。
ファンだから……きっと、ファンの方は復帰に喜んだと思う。
でも、ファンは大好きな作品だからこそショックな気持ちになったのかなって……だから、その手紙も悩んだ上で出した言葉なのかな?って。
ある作家さんが前に書いて居たのですが、作品は世に出すまでは、作家さんの物ですが、世に出すと作家1人の物ではないと言っていました。
つまり、作品を世の中に出すには沢山の人の協力の元に作品を作り上げます。
世に出して、継続するにはファンの応援の元に継続出来るからだそうです。
だから、厳しい言葉でも、もしかしたら裏には無理しないで欲しいとか心配する気持ちもあったのかな?って……大好きだからこそ、どうしても出てしまう言葉もあるのかな?って。
それでも、1番辛い本人に伝える言葉なのかな?とは思いますが、作品が大好きだからって気持ちはあるのだと思います。
でも、私が1番凄く良いって感じたのが、この先で、もしも、作者さんが途中で諦めたら、フルーツバスケットって作品は名作にならなかったし、時を超えて、今アニメ化されて私も見るきかいが無かったかも知れない。
そう考えたら、本当に素敵な物語を最後まで届けてくれて感謝だなぁ〜って思いました。
そろそろ、〆にかかります!
2022年に透の物語が映像化されるそうですね!
原作にありアニメではカットされたエピソードの1つですが、これも感動して私は泣きましたよ(͒ ⸝⸝•̥𖥦•̥⸝⸝)
これは楽しみですね(*ᵕᴗᵕ)ウンウン