うぐいす さんの感想・評価
3.4
物語 : 2.5
作画 : 3.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 2.5
状態:観終わった
最後のテロップはふざけすぎ
リーマンが飲んだ帰りに家出した女子高生と出会い、正しく生きてほしいと奮闘するお話。
既に何件かお金じゃない代償を支払い泊ってきているという設定を受け入れられるかで見方が変わる。女子高生から身体的なアプローチをする場面も含め正直汚らわしいと思いながら観ていた。
大人と未成年という設定では「気持ち悪い」と同じだが、あちらは常に大人の妹であり同時に未成年の親友である子が間にいたので嫌悪感なく観られた。
兄の動き出しが遅いとか世間体を気にする母親なら飛び出して帰ってこなかったら自分にとって都合が悪いという事で探さないかとか不自然に思う点はある。そして女子高生なら男が体目当てぐらい分かるだろうにと。
まあ精神的にうつ状態でまともな判断能力がないという事にしているのだろうが。
未成年なのだから最後にテロップで「今度はあなたの家に泊めてよ♥」はふざけすぎ。
完全に親の責任である。
そこを追求しなかったのは良くないと思った。
子供は最初から自分で正しい判断はできない。
親や周りの大人が色々な事を教える義務がある。
街を歩くと歩きたばこをしているのはだいたい団塊の世代のおっさんを代表に大人である。
そんな大人が子供を正しく導けるとは思えない。
大人の言う事が正しいのではなく、社会の仕組みをちゃんと理解した人の言う事が正しいのである。
それは色々な経験で培うものだから結果「大人」になるのだが、「ちゃんとした大人」とそうじゃない「大人」は違う種族とまで言っていい。
東大の子が東大に行く確率が高いのは環境が良いからだろう。
何と言おうと小さいうちは子供は親の「物」である。
友達みたいな親子とか放任主義とか単に「ちゃんとした大人」を放棄しているだけ。
環境が悪く苦しみながら生きている子供は沢山いる。
どうか「ちゃんとした大人」と出会って、自分が「ちゃんとした大人」になれるようがんばってほしいと思う。
自分もそんな子供がいたらせめてそのSOSを感じ取れる大人でありたい。
OPとEDは可愛らしくて良かった。
声優もしっかり揃えていて、一ノ瀬加那は特に良かった。