bk958 さんの感想・評価
3.8
物語 : 2.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
「 ホントはいい子だったろ、ダリル坊やは!!」
天王洲一高校の2年生桜満集は平穏な日々を過ごしていたが、ある日廃校舎で何者かに追われる楪いのりと出会い"ヴォイドゲノム"を託される。"ヴォイドゲノム"に触れ、王の力を宿してしまった集は否応なく戦いに巻き込まれていく・・・。
作画・楽曲・演出の質が良く、キャラも魅力的だったと思います。流石のI.Gですね。中盤からは綾瀬マジヒロイン。個人的にはダリルが好きです。噛ませ以外の何物でもないですが、憎めないキャラでした。ダリル脱出はメガネ君カッコよすぎ・・・(T_T)いいシーンでした。
シナリオは厨ニ全開で、且つ集はだいぶ後までへタレなので暗めな展開。集に感情移入すると煮え切らなさと不憫さでかなりのイライラ展開。その分19話で覚醒した時にスカッとしましたし、アツくなりました。19話は演出・BGMともによかったですね。
個人的には終盤~EDまでがしっくりこなかった。核心は結構最後まで引っ張ってきただけに、うまく消化しないとちょっとね・・・。ハッピーエンド風だがイノリ死亡&集は障害が残る鬱エンド。罪の王冠だからやむなしみたいな感じなんですかね~。集は何度も裏切られ続け、最後は罪を一手に引き受ける。絶えず味方でいたのはイノリだけで、結局イノリと共に逝くことも許されない・・・・終始報われなすぎだろ。
もう一人の王のガイはあんだけ振り回して最後は望み通りにマナと死亡・・。スッキリしなかったのは主人公が不遇すぎるのとなんだかんだでロクでもない奴が生き残ってるからですかね。
あとは敵方はもっと丁寧に描写して欲しかったです。ダートは黒幕的に登場した割にたいして語られることもなく、登場キャラは存在感薄い。ガイは序盤はイケメンな兄貴キャラだったのに、復活後は「こいつ何言ってんのww」的なキャラに・・全てマナのためやら、それでいいやら訳のわからんことを・・・ついていくのが中々大変でした。
グッとくるセリフ・場面もあるんですが、全体でみるとよく分からないというのが感想です。終盤がかなり駆け足だったのもありますかね。ガイ&ユウあたりは瞬殺だし、マナはちょっと踊って退場って・・。
なんにせよ、ヴォイドのない世界が幸せなものであることを願います。おもに綾瀬がですが(^^)
まだ明かされてない部分も多そうなので、ロストクリスマス編の方に一応期待・・・しますか。