nyaro さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
独創的な設定の学園ラブコメ。キャラが活き活きしています。
ゼロ年代のラノベのノリですよね。この頃は学園もの全盛だったんでしょうか。生き残っている作品が少ない気もしますが、この原作は今見ても非常に面白いです。アニメはその面白さをしっかり映像化しており、かなり良質の作品でした。
試験召喚というぶっ飛んだ設定です。成績によって行われるクラス分け。クラスの設備の格差。その設備をかけたクラス間戦争。点数によって強さがきまる召喚獣のシステム。本当に良く練られています。
加えて、メインキャラのキャラ造形が良くできています。一番の工夫が、ヒロインの一人、学年N02の姫路さんを最下位のクラスに配したことで話に厚みがでました。
それぞれのキャラクターも得意不得意科目、趣味、恋愛関係、性的嗜好。いろんなことが明確にキャラ付けされて、テンプレ感が無い事もあって、みんな活き活きと動いていました。セリフのテンポがいいんでしょうか。間も独特な気がします。
ダブルヒロインで、主人公に対する愛情をあまり隠そうとしませんが、主人公の馬鹿さがいい味となって、微笑ましいし、シリアスなところはちゃんとシリアスになっています。
サブの男性キャラと女性キャラの組み合わせがはっきりしているので、なんというか青春してるのがまぶしいです。
ラブコメというには、ギャグよりですが、でもみんなしっかり恋愛していました。小学生レベルですが。
異端審問会(男女がイチャイチャしているとKKKみたいのが拷問にくる)とか、学年NO1の霧島と雄二、ムッツリーニ、秀吉、お姉さんなどのパターン化したネタも、毎回の楽しみになっていました。
ストーリーは、この召喚システムを使ったクラス間の戦争と、イベントでエピソードが成り立っています。連続性もありますが、基本、1エピソードずつ楽しめます。
アニメは、色彩感覚が非常に良く、画面が見やすくて、話のノリとマッチしてました。女性キャラは写実性は低くイラスト的ですが、最近のキャラよりデザインは可愛いかもしれません。
そういえばこの時代のアニメって作画の乱れって、心配してなかったですよね。製作側に対する信頼があったと思います。
それに、この2期のOPの映像のセンスがものすごく好きでした。中盤のダブルヒロインがこっちを向くところが最高でした。
ラノベ原作では、かなりの水準のアニメです。1期2期どっちが上ということもなく、両方面白いです。