Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
生物としての本能が現れる最強のスポーツ
この作品の原作は未読です。
アニメを視聴していると、これまで知らなかった知識が増えますよね。
今期でいうと、津軽三味線、男子新体操に、このカバディ…
まず間違いなく自分から取り組むことは無いので、こういう接点でもなければずっと知らないままだったと思います。
今度のお題はカバディですか…
カバディといえば、2018年の夏アニメとして放送された「ちおちゃんの通学路」で3年生のカバディ部の部長が登場したカバディ回くらいしかこれまで接点はありませんでした。
だから、物珍しさ半分で視聴を始めましたが、半端無い熱量を持ったスポーツでした。
素手で行うチームスポーツ、カバディ。
その起源は狩猟…
武器を持たない人間の獣を捕える技術が成熟したものと言われている。
つまるところカバディは生物の根源…
本能が現れるスポーツ。
宵越竜哉は『不倒の宵越』と呼ばれるサッカーの名選手だったが、
高校入学を機にスポーツと縁を切ってしまう。
そんな彼のもとへ、とある運動部が勧誘にやってくる。
その競技は、 仲間と協力し縄張りに侵入する敵を捕らえ 、引きずり倒す事で勝利へと繋げる…
言うなれば『走る格闘技』。
競技の名は……カバディ!!
公式HPのINTRODUCTIONとPVの一部を引用させて頂きました。
カバディは、もともとインドの国技なんだそうです。
日本では競技人口は少ないものの、「カバディ、カバディ、カバディ……」と発声し続けるルールがあるスポーツであることは多いんだとか…
私もこの作品を見るまでその程度の知識しかありませんでしたけれど、アジア競技大会での正式種目になっているそうです。
何も使わず己の身一つで挑むスポーツ…
簡単に言えば鬼ごっこで、敵陣に入って相手にタッチして自陣に戻ってくるというシンプルなルールながら、奥が深く、地力の必要なスポーツです。
己を鍛え上げ、頂点を目指す者にとって避けては通れない道…
これがカバディに通じているような気がしてなりません。
サッカーの方が知名度、競技人口などどこから見ても間違いなく花形スポーツだと思います。
そのサッカーで『不倒の宵越』と異名が付けられた彼が何故カバディに魅せられたのか答えは簡単です。
それは、「不倒」などはある決められた枠の中だけで、蓋を開けたらカバディ初心者になぎ倒される始末…
そう、違う枠の中では自分は不倒でもなんでもなかった…
天性の身体能力と抜群の運動神経…これを全て使っても届かない相手がいる…
でもそれを自分には未だ伸びしろが残っていると前向きに考えられる彼こそ
カバディに巡り合うべきして出会ったのだと思いました。
だから見ているこっちもすっかりカバディに魅せられてしまいましたよ。
この作品はカバディの知名度向上に一役買っているだけでなく、発祥の地であるインドでも一定数の愛読者がいるんだそうです。
宵越だって初心者ながら十分に凄い存在だと思いますが、上には上がいるんです。
「世界組」いずれお目見えできるのを楽しみにしています。
カバディのルールは本編を見ていれば覚えられますが、公式サイトの「カバディとは」にも詳しく記載されていました。
気になる方は是非チェックしてみてはいかがでしょうか。
オープニングテーマは、大平峻也さんによる「FIRE BIRD」
エンディングテーマは、内田雄馬さんによる「Comin' Back」
1クール全12話の物語でした。
wikiをチラ見すると、知らない学校名が紹介されているようですし、原作も18巻まで発刊されているそうなので、もっと物語は続いているんでしょうね。
続きが気になるところですが続き原作で…となるのでしょうか。