Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
4.1
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
己のい信念に従え。
この作品はオリジナルアニメだったみたいですね。
谷口悟朗監督の名前を見かけたのが視聴のきっかけになりました。
リンガリンド。
その地は、壁に囲まれた世界。
壁がその地を覆い、守り、育み、育てた。
壁は神――それがその台地、リンガリンドの根幹である。
あるい、リンガリンド辺境の地「エッジャ村」に
謎の男「バック・アロウ」が現れる。
アロウは記憶を失っているが、
自分が「"壁の外"からやってきた」ことだけはわかると言う。
記憶を取り戻すために壁の外を目指すアロウだったが
次第に、自身をめぐる争いに巻き込まれていく――
公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。
2クール使って「信念」をテーマにした骨太な作品だったのではないでしょうか。
全く予測のできない物語の構成もオリジナルならではの魅力でした。
声優さんの配役も良かったと思います。
主人公であるバック・アロウを演じた梶さん、バック・アロウに未来の可能性を見い出したシュウ・ビ役の杉田さんは言うに及ばす…
グランエッジャ城塞戦艦国女王であるアタリー役を洲崎さん、グランエッジャの操艦士であるエルシャ役のありちゃんも声質が役にハマっていたと思います。
洲崎さんと言えば、「キルラキル」の満艦飾マコや、「たまこまーけっと」の北白川たまこ役が有名どころですが、個人的には「シドニアの騎士」の星白閑、「RELEASE THE SPYCE」の八千代命や「魔法少女特殊戦あすか」の大鳥居あすか役なども印象深いキャラクターです。
ありちゃんといえば、月刊少女野崎くんの佐倉千代が初のメインヒロイン役を皮切りにして、そこからの活躍はめざましいと思います。
学戦都市アスタリスクの刀藤綺凛役や、モンスター娘のいる日常のパピ役なども印象深いですが、「この美術部には問題がある!」の宇佐美みずき役が個人的には一推しです。
この宇佐美ちゃんには色々と持っていかれた記憶しかありませんので…^^;
隠されたたくさんの秘密、人間の存在意義、世界の在り方などスケールの大きな物語が次々に展開されました。
これが2クール作品の醍醐味…
1クールじゃ描き切れない設定や展開も2クールの尺があれば表現することは可能です。
そして大切なのは、その2クールの尺をどの様に使うか、という点に尽きると思いますが、この作品ではそんな心配は杞憂でした。
物語的には完結はしていませんが、明日に繋がる希望がしっかり感じられたこの終わり方が良かったんだと思います。
信念を具現化するブライハイトの設定も面白かったと思います。
きっと信念を持っていない人なんて、ただの一人もいないと思います。
でも、その他大勢の信念くらいじゃ個性にすら届かない…
鋼よりも固い信念が揺るぎない個性を形作る…その信念の具現化されたものこそブライハイトそのもの…
だから、物語でも描かれていましたが、ブライハイトの性能は変わって当たり前なんです。
何故なら、信念は変えられるモノなんですから…
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。
オープニングテーマは、LiSAさんによる「dawn」と、藍井エイルさんによる「鼓動」
エンディングテーマは、斉藤朱夏さんによる「セカイノハテ」と、FLOWさんによる「United Sparrows」
作り手の気合が感じられる楽曲だと思いました。
2クール全24話の物語でした。
ファンタジー色が強めでしたが、私にとって想像以上に楽しめた作品になりました。