やまげん さんの感想・評価
3.4
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
少しうっとうしいほどのカブ推し
原作は読んでいない。
大学生のときに原付を買って(カブではない)、行ける場所が増えて世界が広がったように感じた。そんな素朴な体験を思い出させてくれる作品だった。
動きがあまりない作品のわりには、演出の独自性を感じさせられた。
まず、BGMが極端に少なくて、ずっと静か。この作品オリジナルのBGMなんて、2、3曲しかなかったのではないだろうか。サウンドトラックは出ないだろうな。
{netabare}アバンでは、サティのジムノペディ、ショパンのノクターン、ヴィヴァルディの冬、愛の挨拶などのクラシック曲が流れることが多かったが、演出面での狙いは不明。
心情の変化があるところで、色彩が鮮やかになる演出も、前半部分はよかったと感じた。が、後半はちょっと飽きた。
物語の内容に関しては、カブでいろんなことに挑戦するのは良いのだが、修学旅行にカブで追いついたり、富士山攻めたり、雪山で遊んだりといった部分は、ちょっとやりすぎだと思う。あと、子熊たちがしていたことは、荷物の運搬に関することを除けば、他の原付でも十分できることなので、くどいくらいのカブ推しには少しウンザリした。自分がビーノに乗っていたからそう感じたのかもしれないが。{/netabare}
すごく良い作品だったとまでは言わないが、演出面の独自性などもあって、記憶に残る作品だったと思う。