ato00 さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
使命を噛み締めて
歌と映像が素晴らしい近未来アニメ。
設定はAIの暴走と凡庸ですが、時間遡行の添加により新鮮に映ります。
主人公は二人のAI。
歌により幸せを運ぶことを生業にした初期型AIのヴィヴィ。
人類とAIの戦争を防ぐために、100年後の世界から送り込まれた万能AIのマツモト。
{netabare}各シンギュラリティポイントで二人は共闘したり対立したり。
そして、ミッションは完遂されたのだが・・・{/netabare}
まず、頑固で我儘な二人のやりとりが可笑しい。
ヴィヴィの自分に忠実な言動に対し、間髪入れずつっこむマツモト。
互いの使命がぶつかって、火花がバチバチ。
AI故の冷静さも相まって、私にとっては結構ツボでした。
そして、映像や動きが美しい。
戦闘モードのヴィヴィがエクサイティング&アグレッシブです。
疾風のような動きに見惚れました。
BGMも後押しです。
さらに、歌曲が素晴らしい。
オープニングは気分が高揚する緊迫感のあるカッコイイ曲。
物語のワクワク感が加速します。
エンディングはしっとりとした落ち着いた曲。
歌詞付は13話の挿入歌で披露されました。
素朴で地に足が付いた歌声が、清楚でしなやかです。
調べるとヴィヴィの歌担当は八木海莉さんという方なんですね。
震えるような透き通った歌声は私好みです。
美しいメロディーラインと相まって心地いいこと。
このアニメの主題は歌で皆を幸せにすることと実感しました。
{netabare}ラストでヴィヴィとマツモトは・・・
と思ったら、ショートカットのヴィヴィが再登場。
マツモトのデジタル声もどこかしら優しく聞こえます。
100年越しの使命を全うした二人の旅路に拍手です。{/netabare}