tag さんの感想・評価
4.1
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
自分が佐賀人だったら、泣いていた
第一クールで、「ゾンビがアイドルの歌アニメ」「"佐賀"のご当地アニメ」と言うどうにも上手くいきそうにない設定を、逆説的に使い、物語としての面白さ、歌の良さ、佐賀のアピールを全て達成するという奇跡の作品でした。
さて、問題はこの第二クールです。もう、第一クールの驚きは観衆にとっては既知の事柄、確かに第一クールで描かれなかったキャラの背景物語はあるけど、第一クールほどの驚きを観衆に伝えることは難しい。そんな逆境の中、リベンジでは何をするのか興味がありました。
さて、この物語は、その独自ミッションである、佐賀を知ってもらう、アピールするに、戻ったのかと思います。物語の驚きは小さくなったけど、佐賀の良さが伝わってきました、またまたGoogle Map出番が増えました。また、ストーリーの驚きは少なくなったけど、主要キャラ、及びサブキャラへの愛着を感じるものでした。
{netabare}
自称歴オタと思っていたのですが、この物語で始めて知りました。明治維新後、佐賀県が一時期無かったことを。佐賀の乱も江藤新平も大隈も副島も佐賀出身だと知っていました。特に江藤は明治の元勲の中でも特に好きな人物です。しかし、そんな私ですが、佐賀県が明治時代にそのような状況にあったことは知りませんでした。このアニメが無ければ、知らずじまいでした。この回を見た時、もし僕が佐賀人なら泣いていたな、と思った次第です。
{/netabare}
最近思うのだけど、作品の良し悪しは、作り手(及び関与する人たち)の作品への愛情によって大きく変わるのだと、この作品を見て再確認した次第です。
{netabare}
さて、最終話、幸太郎の吐血、謎のUFO、そして背景設定が明かされない伝説の山田タエなど、まだあるんかい?という感じですが、今回が「リベンジ」でしたから、次は「リターン」ですな。でも、物語の作り手としては、更に難しくなります。もう観衆はこの物語の種明かし大半を随分知ってしまっているので。さてさて、楽しみのような不安なような。作品への愛情があれば、上手くいきますかね?
{/netabare}