シャベール大佐 さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
ゴジラアニメなら、もっとゴジラの魅力を全面に押し出しても良かったかも
ボンズとオレンジが共同制作したゴジラアニメ。全13話。
作風的には、かなりSF色が強め。いろいろと謎をちりばめながら、ラドンなどの怪獣が小出しに、あたかも前座か露払いのように登場してくる序盤の段階では、ストーリー的にも普通に興味を引きましたし、いずれやってくる「ゴジラ出現のとき」への期待感もあって、毎週そこそこ注目して観ていました。ところが、その後観続けていても、なんだか小難しい理屈を延々とこねくり回しているばかりで、なかなか盛り上がってきません。肝心のゴジラも、登場までさんざん引っ張ってじらした割には、いざ登場してみると、期待していたほどの圧倒的な別格感のようなものがなくて、ちょっと拍子抜けしてしまいました。物語自体は、いかにもSF作品にありがちな、わかるようなわからないような内容で、まあこんなものなのかな、という感じでしたが、考えるな感じろ的なノリで突っ走るには、やや勢いが足りなかったです。せっかく「ゴジラ」というスーパースターをアニメにしたのですから、もっと「ゴジラの魅力」を全面に押し出したほうが良かったような気がしました。
作画は綺麗。怪獣の外見や動きも、とてもよく描けていました。ただ、ラドンのような比較的に小さな怪獣については見せ方に不満はなかったのですが、ゴジラのような巨大な怪獣については、もう少し迫力がほしかったです。音楽は、やはりゴジラのテーマはかっこいいですね。
最後まで観終わって、別につまらなくはなかったですが、特に面白くもなかったかな、というのが正直な感想でした。これだったら、どっかんどっかんと怪獣がひたすら大暴れするような単純な作風のほうが、まだ楽しめたかもしれません。