nyaro さんの感想・評価
4.9
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
素晴らしい映像と良質なSF設定、話は本当に面白い。1点だけ不満あり。
途中での出来事が許せずに1度断念しましたが、再視聴。メチャメチャ良かったです。続けて次も見ます。
特筆すべきはCGの使い方で、非常にうまく画像作りに取りいれていてます。俯瞰やあおりは手書きでは難しい作画ですが、CGを上手く使って、シドニア内部の複雑な立体構造、艦橋の演出、戦闘シーン、人と人との身体の位置による演技など、映像の新たな境地を見せてくれます。光の使い方もうまいし、漢字を使ったディスプレイ表示の工夫など、ワンカットワンカットが非常に新鮮でした。
顔はちゃんと可愛くできています。女性の身体、特に脚とお尻が非常に美しく造形されていて、それもまた魅力になっています。横顔が若干違和感があるくらいですかね。
クローン化されている女の子たち。モデリングは1種類でいんですもんね。本当にCGを上手く使ったなあと思います。
といった感じで、正直、1つ1つの映像はハリウッドの上を行っていたのでは、と思うくらい痺れました。それほど金も掛けられなかったでしょうに。これはクリエーターに大拍手です。
SF設定。加速による慣性重力はすごかったですね。設定についてはいろいろ目についた疑問点はあるのですが、この雰囲気からいって、原作者は超SFオタクでしょう。何かの設定があると思いますので、そこは一旦シリーズ最後まで見てから考察しようと思います。
ただ、光合成は、外宇宙なのに漂流中になんで光合成できたの、とか、あんな表面積で動物が活動できるエネルギーが合成できるの、とか、せめて髪くらいは緑にしろよ、とか、タンパク質合成が成長に追い付くんだろうか、とかいろいろ気になりましたがまあ、いいでしょう。
あと1点。ショウイです。ロボットの質量もエンジンの出力も変わらないのになんで、スピードアップできるんでしょうか?パーマン?
音楽は、戦闘シーンの太鼓のようなリズムが不安を掻き立てて、迫力がありましたし、OPも飛ばさず毎回聞きました。
ストーリーは、得体のしれない外宇宙の怪獣との闘い、移民船というか漂流船なのでマクロス的ではあります。緻密な設定が感じられます。リアルマクロス、と言えばそんなに外れていないでしょう。
そこに異星人との闘いを通じた、交流というか、相互理解が入ってくるようなイメージでしょうか。
結構登場人物が多い割には話の整理もされて、理解しやすかったですし、過去からの因縁も興味を持たせながらも、頭を使わないと追いつかないというほどではなかったです。
で、ここが嫌なところです。
{netabare} 星白のこと。話の本筋に関わるでしょうから仕方がないんでしょうけど、やっぱり死なないでほしかった。ほのかな星白の想いを考えると、もう胸が痛くて痛くて、1回目はここで切ってしまいました。2人で漂流していたときのシーンが素晴らしかった(おしっこのシーン、最高でした)ので、余計、許せなくて、ここだけは今回見ても辛かったです。{/netabare}
非常に面白くまた、続きが是非見たくなる作品でした。