やまげん さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.0
作画 : 5.0
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
アイドルではない、ミュージシャンを描いた珍しい作品
キービジュアルを見ただけで視聴を決めて視聴開始。
音楽をテーマにした作品だということはキービジュアルからもわかっていたが、これほど多くの曲が披露される作品だとは思わなかった。
もちろん、中にはあんまり響かなかった曲もあったけど、全体的にレベルが高い楽曲ばかりで、それが披露されるシーンの作画も気合が入っていたので、それだけでこのアニメは特別だと思う。
ストーリーについては、{netabare}最後はチューズデイが母親と向き合って、直接話をするシーンがあるのかと思ったが、ライブのままエンディングを迎えてしまったので、少し消化不良だった。
それと、ラストについては、アバンで奇跡の7分間~のくだりを鬱陶しいくらい何回も聞かされたから、期待値が高くなりすぎていた。余計なことしなければ、普通に良いシーンだったなーで終わったのに、「あれだけあおったわりには…」という感情がどうしても残ってしまった。
ところで、作品を通して、キャロルとチューズデイには、明確な目標がないな、と感じていた。
でも、この作品は、ラブライブ優勝を目指してがんばる女子高生を描いたものでも、歌の力を使ってバジュラを倒すため戦う人たちを描いたものでもない。
アイドルとして売り出すわけではないミュージシャンの視点に立って考えたら、自分たちの歌を人に聞いて欲しいという素朴な気持ちがあるだけで、わかりやすい明確なゴールなんてないのが普通かなと思う。武道館だったりを目標に掲げるというのはあるかもしれないけど、じゃあそれを達成したら解散するというわけでもないだろうし。
ミュージシャンを描いたアニメということを忘れて、わかりやすい目標が設定されているこれまでのアニメの当たり前を押し付けて考えていたのかもと思って反省した。
まあ物語前半で、マーズブライテスト優勝を目指すという、アニメとしてわかりやすい展開があったせいもあるとは思うが。
ところで、デズモンドは15話でてっきり死んだものと思っていたのだが、普通に生きててびっくりした。{/netabare}