「聖女の魔力は万能です(TVアニメ動画)」

総合得点
73.6
感想・評価
418
棚に入れた
1394
ランキング
1000
★★★★☆ 3.5 (418)
物語
3.3
作画
3.5
声優
3.6
音楽
3.4
キャラ
3.4

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ネタバレ

テナ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

聖女の愛は万能です

いきなり王道の異世界召喚。
主人公のセイはいきなり異世界に召喚されて聖女として呼ばれます。
異世界召喚や異世界転生って私もしてみたいですw
もしも、自分がしたら毎日がワクワクドキドキしそうで面白いと思いますが、セイは帰りたいと思います。

でも、確かにそうなんですよね。
異世界召喚とかあれば楽しいけど元の世界には友達とか家族も居る訳だし、スマホやPCもないし確かに寂しかったり退屈する方が多いかもしれませんね。
後、私だと読んでる漫画や見てるアニメも見えなくなるとって考えると……
そう言う意味では、セイの反応はリアルな気もします。

この物語は、セイはポーション作りに興味を持ちます。
この作品の主人公は回復系の魔法を得意とします。
彼女は凄く優しい女の子で怪我をした衛兵達の絆を癒していきます。

回復魔法は本当に凄いですね!

ホーク団長をセイが手作りポーションで回復魔法をかけた時に、回復魔法は傷付いた人だけを救えると私は今まで思ってましたが、このシーンでホーク団長の旧友のヨハンから「ありがとう」と言われてるのを見て気付いたのですが、回復で人を救うって結果的に、その傷付いた人の周りの人も、もしもの悲しみから救うのだと気が付きました。
そう考えるとセイの持つ聖女の力って本当に素敵だと感じました(ˊo̴̶̷̤ ̫ o̴̶̷̤ˋ)

セイは優秀なので、ある日、国王から何かを与えたいと言われます。
ですが、彼女は断ります。
何故なら彼女は、やりたい事をやっているだけだからです。

普通なら貰うでしょう。
ですが、彼女はそんな事は望んでいません。
ポーションを作るのが好きだから作るし、人が傷ついているから助けてるだけだからです。
そして、彼女は目立つ事は避けたいと考えています。
極力目立つ事はしたくないと。

ある日、戦いで片腕を失った兵士に出会います。
片腕がないので兵士は騎士団を去ると言う未練と無念を頂きながら ……

それを聞いたセイは自分の事より他人を優先する!
傷付いた人を助けてあげたいと。
もちろん、そんな事をすれば目立ちます!
それは彼女の望むことでは無いけど……傷付いた人がいるなら、自分に力があるなら!と……
セイが聖女に選ばれたのはまさにこれが理由なのかもしれませんね。

聖女は実は、候補がもぅ1人だけ居ます。
彼女の名前はアイラ。
実はアイラは普通の女の子で聖女ではなかったのですが、カイル殿下の思い込みでアイラを聖女に仕立てあげてしまう。

このカイルは正直、あまり良いイメージはありませんでした。
街を歩いても空気は重く、嫌われてるように感じる。
でも、それは綱紀粛正で敢えて厳しく接している。

厳しい人って苦手意識を持たれたり嫌味に見えたりもするけど、そんな人は1人は、どんな場所にも居る。
世の中とは不思議なもので、そんな人が1人も居なければ回らなくなると昔教えて貰った事があります。

そんなイメージを含め、アイラとの出会いの話で少しイメージが変わりました。
帰れない事を知り涙する彼女を見て困惑したり、自分達の世界の考えとアイラの世界の考え方の違いにいち早く気付いたり。
アイラを帰す方法を探す約束をしてくれます。

彼は馬鹿だと思うけど本当に馬鹿ではないのかもしれません。
彼は、アイラが聖女ではないと判断された事で驕りが招いた失態と言います。
自分の勝手に召喚して勝手な判断で聖女に祭り上げた。
でも、自分の過ちを認めたら後継者争いの火種になる事もある。

そして1番気になるのは聖女では無いと判断されたアイラの行く末。
彼は、彼女の居場所を作る為に我儘王子を貫く事に選ぶ。

実はカイル殿下は婚約者がいるのですが、婚約者が居るのに近くにアイラが居ることをよく思わない人達がいる。
それも、国の違いや考え方の違いです。

カイル殿下はいち早く考え方の違いに気付いた。周りがそれに口を出すのなら自分がその場を収め守る覚悟だったのでしょう。
そして、アイラにもこの世界の考え方を押し付けるのは違うと考えていたのかも。

これは一件アイラの事を考えているように見えますが、考えの甘さがあります。
これでは彼女は友達が出来ないし親い人を作れない。
アイラの周りに必要以上に一緒に居て話し合いをしようとする人から遠ざけて大切に守っているだけではダメなのです。

自分の責任だから自分が守ろうとしたのでしょうけど……
親い人を作れば、周りの人も助けてくれます。
例えば、セイの様に沢山の親い人をつくれば気にかけてもくれますし、守ってもくれる。

カイル殿下は抱えすぎてしまうのでしょう。
もっと、周りに関心と興味を持つ事をすれば良い王子になれる気がしました。

ある日、王子はセイを聖女として否定する。
そこからトラブルがになり話し合いが持たれる。
それは、ある意味王子の思惑通りにアイラを守る事が出来る。
それを、なんだかんだと周りの人達も理解してくれる。
それを機に、アイラは友達も出来ましたね。

個人的にはホーク団長が重症で倒れていると思い駆けつけたら、敵の返り血だったってのが1番面白かったですw
団長、あんな所にもたれかかって、周りの団員に囲まれて何してるのですかw
あれは誤解しますよww

さて、ラストは上手く纏まって居ましたね。
森の再生も見せ方が綺麗だし何よりセイとホーク団長の見せ場もしっかり有りましたし。
区切り的にはいい所で終えましたね(*^^*)

聖女の力は愛の力。
力の秘密と自分の気持ちに気づいたセイが、どのような成長をみせてくれるのか気になる終わり方でしたね(ˊo̴̶̷̤ ̫ o̴̶̷̤ˋ)

投稿 : 2021/06/29
閲覧 : 332
サンキュー:

20

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