「スーパーカブ(TVアニメ動画)」

総合得点
75.5
感想・評価
484
棚に入れた
1385
ランキング
800
★★★★☆ 3.5 (484)
物語
3.4
作画
3.7
声優
3.5
音楽
3.6
キャラ
3.4

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ネタバレ

鰺鱒 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5
物語 : 2.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

一話だけならワン オブ ザ ベスト。

全体で見れば。。。。
というより10話最終盤~11話が個人的に "The" ワースト。

道交法との関連、主人公の豹変などいろいろと論点があると思いますが、僕はこれらの点はスルーで行こうと思います(擁護する気はない)。

物語:
{netabare}朴訥な、恵まれない環境に身を置く「なにもない」高1女子が、スーパーカブと出会うことで「なにかを得ていく」物語・・・・

かと思いきや、朴訥のメッキが一気にはげ落ち出てきた地金はバンカラ気質だったと。

1話だけならone of the best、1-4話はtop tier、5話以降は平均以下。
で、10話最終盤から11話は個人的にthe最悪(後述)。
{/netabare}

作画:
{netabare}キャラデザは良いと思います。僕の感覚・言葉だと素朴なタッチ、という感じ。作画は全体として安定していたと思います。決して上質とは思わないのですが、平均より上の線を作品を通して維持していたと思います。

この作品の大きな特徴に、主人公の心情にあわせた彩度の変化があげられると思いますが、これも後述。
{/netabare}

声優:
{netabare}
特に思うことはありません。その意味で良かったのだと思います。主人公小熊は本職の声優さんなのかどうかよくわかりませんが、キャラには合っていたと思います。
{/netabare}

キャラ:
{netabare}
全員バンカラさん。
{/netabare}

音楽:
{netabare}
OPもEDも好き。ピアノ基調の劇伴は、他の皆様が言われるとおりクラシックだったりよく知られたピアノ曲だったりするのでしょう(←全く知らないw)。これも、1話の段階で感じた作品全体の朴訥さに大変マッチしていた。。。朴訥さが売りだったとしたら、、、ですけど。
{/netabare}

思うこと:
{netabare}
・本当に感激した第一話「かえって、、、これた」
{netabare}第一話、カブを手に入れてからの小熊は、社会に出てはじめて車を手にした僕そのものに思えました。2輪か4輪かの違いはあれど、考えてることやってることがほぼ同じ。「運転に慣れなきゃいけないよね」の謎使命感、ちょっと知らないところに行ってみたくなる誘惑、さすがにガス欠は起こしたことがないけれど給油ランプにびびらされたり、夜の道を無為に走る楽しさと怖さだったり。彼女の「かえって、、、これた」は僕も口に出したことがある言葉です。調子に乗って知らない山道に入り込んでしまったときの絶望感とそこからの帰還、今思い出してもちょっと冷や汗です。

そもそも調子に乗ってましたね。たいした運転経験もなかったのにマニュアル車、しかも非力な車。実家近辺しか車で走ったことのなかった僕にしてみれば、田舎の大通りはゼロヨン競争みたいなもんです(場所に依るでしょうけど)。基本3ナンバー車が青信号と同時に床ベタ加速がデフォルトでした(僕主観)。突っかけられそうになるわ、あおられるわ、パッシング喰らうわで泣き入りました。1速から4速まで効率よく、素早くつなぐ練習したのは良い思い出です(?)。
{/netabare}

・彩度の変化
{netabare}第1話の感激を加速したのが小熊の心情にあわせた画面彩度の変化でした。Shino'sではじめてカブにまたがったとき、購入時にはじめてエンジンかけたとき、ブワッと色づいた画面とピアノに首筋がちりちりする感覚を覚えました。第2話では行ったことのない場所に行こうと決心したタイミングで彩度が変わりました。第3話は少しわかりにくかったですが、第4話はオイルキャップを外せた瞬間でした。

が、5話以降、この彩度の変化が何に対応しているのかがわかりにくくなったというか、何のための演出なのかが見えづらい感じがしました。「え?そこで?」みたいな。彩度変化の一貫性、あるいは目的が僕にはわからなかったのが残念でした。{/netabare}

・10話引き~11話、お前はだめだ。最低だ。
{netabare}小熊でも礼子でもなく、椎を事故に遭わせた。この一点がとにかく気分悪いです。そして11話における椎の言葉。わけわからん。なにより、椎に自転車を与えた椎パパが「いや、そうはならんだろ」としか・・・・。

技研との兼ね合いでカブ乗りが事故るのを描けなかったとは思えません。道交法問題をスルーしてくれる技研がそんなところにかみつくとは思えない(そもそも作品そのものに口出ししていると思えない)。小熊が実はバンカラさん、法令云々だめだよね等と思いつつも、それでも見ていられる範囲にあったのですが・・・

カブTUEEを描くのはまぁよしとして、その引き合いに自転車・自転車乗りを「下げ」る必要性は全くない。にもかかわらずこの表現をとったことで原作・原作者の地金がもろに見えてしまった感じがします。12話は惰性でみたので、特に感想ありません。
{/netabare}
{/netabare}

投稿 : 2021/06/24
閲覧 : 367
サンキュー:

33

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