ぺー さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
召しませビタースィート
原作未読
タイトルだけ見てもメイドでドラゴン???とにわかにどんな話かよくわかりません。
ドラゴンでトール(主役)ときたら真っ先に〝仁村”…(自粛)
もとい…トールといえば北欧神話のたしか戦闘力最強だった雷の神を思い出します。ベンチで雷を落としまくっていた燃える男を…(自粛)
ドラゴンのトール(CV桑原由気)が小林さん(CV田村睦心)ちに押しかけて始まるドタバタ日常劇。さらに異界から珍客が押し寄せていつの間にか居つき物語に花を添えます。
鶴の恩返し
基本設定は古くから伝わる王道パターンのように見えます。
ドラゴンが女人化ついでにメイドになって繰り広げられる日常劇という突飛な設定ではあらすじのみだと求心力ありません。
①日常アニメが好きだから
②あにこれでの評価が高いから
③京アニだから
私なんかは積極的に摂取しに行くタイプの作品ではないです。①②③どれかに引っかかればどーぞ!
自分のきっかけは2期放送決定記念の地上波再放送でした。②③が引っ掛かった感じ。そして①は遠心力だったりします。
○○を愛でる
▲▲眺めてにやにやする
ニーズがあることは存じておりますが不得意分野ですね。ことあるごとに触れてるので長いお付き合いの皆様だと耳タコでしょう。毎度すみません。
そして私に限らず普段は手に取らない不得意分野に触れた時の反応は二つ↓
A.食わず嫌いは良くない。■■で敬遠してたけどあたしって、ほんとバカ
B.まあそりゃそうだよね。予感はしてたしそっ閉じしとくね
{netabare}Bでした。{/netabare}
おおむね予想通りの結果。私みたいに苦手意識ある人がA.に転向するかと言われるとそれもない気がします。良くも悪くも〝日常劇”好きな方向けの作品。たぶん『らきすた』『日常』も自ら進んで視聴することはないと思います。
そんな一歩引いたところからみた本作の良いところは細部のこだわり。
バトルアニメじゃないのにえらく凝ったドンパチシーンがあったり、台詞以外でもキャラの心情を表情その他に投影させた作画だったり。
そして『鶴の恩返し』よろしく前半では想像つかないビタースゥィートな終盤だったりと飽きることはないと思います。
もともとほっこりしたアニメに抵抗がない方がいざ来店してみて、美味しい料理を堪能した上にお店からエクストラサービス受けて感動するのに似たようなものはあるかもしれませんよ。
※ネタバレ所感
■グレイトワークス
あまり感心されない向きもあるかもですが、
{netabare}小林さんのお仕事風景がたしか二回ほど挿入されてました。いづれもお仕事に勤しむ小林さんに触れてトールが感心するという文脈だったかと。
転じて、お仕事の結果(この作品)に感心し関心を寄せているのは私たち視聴者なのよねってことに気づかされます。私の低評価は置いといてですよ。
大事なお仕事は引き継がれるわけでして、かくして2期が放送される運びとなったわけであります。{/netabare}
人の世は常ならずで時は流れ、こうしてまた作品に焦点があたるのは素晴らしいことだと思います。
視聴時期:2021年4月~6月 地上波再放送
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2021.06.20 初稿
2022.04.30 追記