dakiramk3 さんの感想・評価
4.3
物語 : 3.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
キャラは良かったが
総合的に判断すると、物語の起伏と丁寧さは前作(sグリ)の方が丁寧だったかなという気がしないでもない。こちらはキャラの深みという点では良かったが、いかんせん尺の短さによりご想像におまかせします的なところが多すぎるのはいかがなもんかと……
顕著なのは、怪獣が暴れて街が滅茶苦茶になっているはずなのに世間ではそれを大して問題にもしていないという……本当だったら連日大混乱のはずなのだが、割とさらっと流されていたあたりだろうか。これが前作だったら『そういう世界』だったし劇中で理由が分かったから違和感もなかったが、どうやらこちらでは現実らしいのが最後の最後まで確定しなかったからモヤモヤしたし、現実なら現実であそこまで世界が平静でいられないだろうと……だから怪獣が街で暴れているのが結局画面で見せる怪獣ものの定番ギミックのうちの一つでしかなかったのは残念だった気がしないでもない。故に夢芽の出来ることをやるという意志の芽生えがやや希薄に見えたのかも。例えば被害を目の当たりにして使命感を覚えた……とかならまだ良かったのだが……私が細かいところを気にし過ぎという説もある。
ガウマと怪獣優生思想の過去の因縁は……どうやら次回作があるみたいだし、そもそもこの5000年前のミイラが……ってネタが特撮グリッドマンの1エピソードから膨らませたものらしいので、次回作がグリッドマンがらみということならそれも関連して映像化してくれれば助かる……ダイナゼノンという作品単体でスッキリしないことは確かだが。