たむじゅん さんの感想・評価
4.9
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
すべての人に見て欲しい青春群像劇
【評価】
点数:98点(100点満点中)
ランク:SS
※点数の算出方法やランクはプロフィールをご覧ください。
【総評】
物語・作画・声優・音楽・キャラ、どれも本当にハイレベルで、アニメが好きな方はもちろん、そうじゃない方にもぜひ見て欲しい作品です。切なく、けれども心温まるストーリーがそこには待っています。欲をいえば、もう1度だけ有馬公生と宮園かをりが一緒に演奏する姿を見たかったな。
ちなみに、アニメ見終わってすぐに、原作のマンガを買いに行きました。
あと、澤部椿がMAJORの清水薫とタブって見えていたのは自分だけでしょうか…(笑)
【ここがポイント】
主人公の有馬公生とヒロインの宮園かをりを中心としたストーリー、キャラ同士の関係性や成長が1番の見どころだと思います。
途中、進路をどうするか聞かれた宮園かをりが「そんなの考えたこともなかった」と言うセリフがあるのですが、難病を患っている自分の友人も同じようなことを言っていて、個人的にはそこで余計に感情移入してしまいました。
ピアノが弾けなくなっていた天才ピアニスト有馬公生が、破天荒なバイオリニストである宮園かをりとの出会いを通じてどう変わっていくのか、公生の幼馴染である澤部椿にとって公生はどういう存在なのか、精神的に不安定な中学生らしい心の動きにぜひ着目してみてください。
【好きな回】
第22話「春風」
ベタですが、やはり最終回が1番好きです。
中でも手紙シーンの最後の方にある、有馬公生(花江夏樹さん)と宮園かをり(種田梨沙さん)の掛け合いは胸にくるものがあります。
こんなにも素敵なシーンを作り上げてくれた、花江夏樹さんと種田梨沙さんには感謝しかありません。声優さんって本当にすごいです。
そして忘れてはいけないのが、最後に出てくる澤部椿の存在。
「一人になんてなれると思うなよ、公生!背後霊みたく、ずーっとずっーと側にいてやるんだからな!覚悟しとけ!」
母を亡くし、好きだった宮園かをりも亡くしている公生にとって、この椿の言葉は、どれだけの心の支えになったことでしょう。椿という存在がいるからこそ、公生は救われています。椿、本当にありがとう。