レオン博士 さんの感想・評価
4.8
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
闇がなければ光は輝きを失う。
とても綺麗でダークでおしゃれな雰囲気のアニメ。
全体的なレベルが高めで、音楽も含めていい雰囲気のアニメですね。
1~4話と5話~9話、そして10話以降で空気が変わるので、マンネリもせず常に先が気になる上手な構成だと思いました。
原作は知らないのですが、1話の時点からあちらこちらに不穏な何かを感じられる。
なにしろあの人形達の歌とか、穢れの許されない空気が{netabare}約束のネバーランドを彷彿とさせる {/netabare}
その不穏な何かが一体何なのか。
作画は綺麗だし、オシャレな雰囲気の中に陰というか、不気味さというか、不穏さというか、そういった闇が随所に感じられて、色使いが絶妙だな、と思った。
さらにEDテーマの「ないない」これがまた何か意味ありげで想像力を掻き立てられる。
ジャンルはホラーなのか、それともミステリーなのか、サスペンスなのか、
そして、それはいつ起きるのか?
常に何か不穏なことが起きそうな「予感」が何にも代えがたい魅力だ。
他愛のないおしゃべりの数秒後に、とんでもない惨劇が待ち受けていたとしても不思議ではない不穏な予感が、作品への興味につながる。
そしてその不穏さを5話からのお披露目で一旦箸休めがてらほかのキャラクターを掘り下げ、キャラクターの魅力を十分堪能してから再び館の闇に挑んでいく構成がとても上手いと思った。
主人公は天真爛漫で明るくて好奇心旺盛。
このダークな館におよそ似つかわしくない明るさだが、この明るさによって全体的に暗いこの作品に光を与えており、絶妙に良いバランスに保たれていると思う。
光がなければ闇は生まれず、闇がなければ光は輝きを失う。
まさにそういうことなのかなって思う。
{netabare}
第一話の不穏な空気を見て、生き人形は実は人間で、シャドウのほうが人外なんじゃないかと考えていました。
一度疑いだすと、もう人間にしか見えなくなってくるんですよね。
まあ、人形にしては「不自然」なくらい人間っぽいので、同じように考えていた人は多いと思いますが、その考えは11話で間違いじゃないことがわかりました。
11話で洗脳を解除するための方法が、ケイトとジョンで違うのは面白いと思った。
{/netabare}
とても面白い作品。続きが気になる。