omin さんの感想・評価
2.8
物語 : 3.0
作画 : 2.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 2.5
状態:今観てる
異世界、転生と流行りのワードで期待していだだけに・・・
※2021/6/21 評価の訂正
2クール目も終盤を迎えつつありますので、少しずつ評価を訂正していこかと思いますのでよろしくお願いします。
異世界や転生ものの作品が多いですが、結構当たり外れが多いのも確かですね。
最初は転生先が「蜘蛛」だった事、前世(この作品では突然クラスメイトの全員が異世界に転生して生まれ変わる)の記憶がある事もあり、他作品「転生したらスライムだった件」もあってか前から気になっていました。
ですが、思っていたイメージとは悪い方向で裏切られたように感じられて正直言ってがっかりでした。
その作品の個性としてあまり他作品と比較しての評価はしないようにしているのですが、「蜘蛛ですが、なにか?」は全体的にストーリーの流れが分かりにくい事、元クラスメイト同士の絡みが薄い事、前世と現世のキャラクターの個性や繋がりが分かりにくい事もあってあまり楽しめませんでした。
〇物語の評価:☆2.5→☆3.0
伏線を張ろうとして頑張っているのですが、非常に時系列が分かりにくいです。
主人公サイド側(「蜘蛛」を含む魔族側)と勇者サイド側(人間側)で物語が展開されています。
題名通り「蜘蛛」が主人公でありますので、序盤から転生した洞窟の中で色んなモンスターと自身の武器であるスキルを駆使して成長していくという物語が展開されていくのですが、道中の合間にちょこちょこ勇者サイド側が挟まれます・・・その勇者サイド側の中で人間側と強くなり過ぎた「蜘蛛」が圧倒的な強さで駆逐する場面がありますが、実際にはかなり時系列(「蜘蛛」の成長、勇者の日常)がズレている事が分かり、それらを理解するまでずっと?マークのまま視聴していました。
ただ、時系列のズレや伏線を張る事に関しては色んなアニメでもやっている事でもありますのであまり気にしていないのですが、この作品では全て(転生前の記憶と転生後の記憶、主人公サイド側と勇者サイド側)を一緒くたにした事でさらに混乱を招き、より分かりにくくしてしまっています。
管理者(神)も絡んで楽しんでいる事、スキルの殆どがチート級である事もあってか人気あるワードを詰め込んだ感が否めない。
→追加
物語上で登場する生物(人間や人族、魔物、魔族など)はスキルを習得する事が出来、経験値を得てレベルアップや熟練度を上げてスキルアップが出来、生物によっては進化も可能になります。
それにより、経験値や熟練度をどんどん上げていけばいく程「無双状態」に発展する事で誰も相手にならず(転生者は特に固有やユニークスキル持ち)・・・上には上がいますが、こちらもレベルアップをしてしまえば解消してしまう始末です。
特に「異世界」にも関わらず世界観は「緩いゲーム世界観」になっており、レベルアップをすると状態異常や部位損傷しても全回復します・・・レベルアップすればする程強くなり、レベルアップすれば全回復するなどゲーム性としてもかなり易しいかなと思ってしまいます・・・「蜘蛛編」ではそれらをかなり利用している為、強敵との遭遇→状態異常や部位損傷による危機→雑魚を倒したりや強敵を倒してレベルアップ(全回復)→次の冒険へ、という流れが決まってしまっていますので視聴者側としてはハラハラ感があまり感じられませんでした。
〇声優の評価:☆3.0
当たり障りもないかなと思いますが、回を重ねる毎に「蜘蛛」の「並列意思」発動による一人芝居が煩わしく感じるようになって来ています・・・何と言うか、高いテンションに付いていけない、妄想癖に付いていけないなどと置いてけぼり感がとても強いです。
〇キャラの評価:星2.5
転生前の記憶があるものの転生後の人物像や環境に染まっている事もあってか転生前の人物像はあまり説明をされません。
ですが、物語の道中では「〇〇君(さん)?」「あいつはこんな奴じゃなかった」など度々会話に挟まれますが、原作も知らない視聴者側としては置いてけぼりにされています(第08話でやっと転生前の人物像が登場)。
全体的に人物像のインパクトが弱く、転生後の人生に染まっているのならそのままで突き進めれば良いものの変なところで「こんな人じゃなかった」などと感情論に持ち込もうとするし、転生前の記憶があるものの元クラスメイトだろうがなんだろうが殺す事を躊躇わないちぐはぐな展開(そこまでになった経緯の説明が一切無し)・・・唯一、勇者サイド側にいる勇者(シュレイン・ザガン・アナレイトこと山田俊輔)だけはこの転生後にしても呑み込めていないのか染まっていないのかかなり甘すぎます。
→追加
「勇者編」も観ている中で、「蜘蛛」以外の人物も転生前の記憶が強く残っている事で何となくゲームの中でアバターになりきっているように見え、転生後の世界観ではあまり危機感が感じられませんでした。
他作品「ソードアート・オンライン」のVRMMORPGをより緊張感を無くしたような感じかと。
〇作画の評価:☆2.5
1クール目(第01~12話)は主人公サイド側と勇者サイド側のかなり頑張っている方だと思いますが、2クール目(第13~)になってからは勇者サイド側は日常や戦闘シーンがかなり作画崩壊しつつあります。
→追加
2クール目になってからは戦闘シーンにしても日常シーンにしても動きの描写を減らしていたりや端折っている部分が多く、キャラクター同士の立ち位置(距離感)がところどころおかしいところが見受けられます。
また、キャラクターをドアップする事で臨場感を演出しようと魂胆が見え隠れしており、それによってより雑さと手抜きが目立ってしまった為に臨場感ある戦闘が遠くなってしまっています。
〇音楽:☆3.0
あまり印象に残らかった為、☆3.0にしました。
ただ、言える事は1クール目も2クール目もED曲の高いテンションには付いていけない。
〇感想
原作→アニメ、アニメ→原作へと気になったらとことん観る方なのですが、流行りのワード(異世界、転生、無双状態など)を詰め込みし過ぎたせいか付いていけなければ置いてけぼり感が凄いです。
ファンの方に対しては大変申し訳ないのですが、時間と話数が限られているアニメの中で作品の個性を表現が出来なければ伝わらない(理解しにくい)かと思います(作画崩壊は抜き)。
それらの分かりにくい表現を原作で補填する(原作を読めば理解出来る)のではなくて、アニメ→原作(または原作→アニメ)を観るとより表現(夢)が拡がる作品こそが面白い作品なんだと自分は思います。
→追加
1クール目は「蜘蛛編(誕生から成長へ)」「勇者編(学生時代)」、2クール目は「蜘蛛編(マザーからの脱出、魔王との対立)」「勇者編(勇者として成長)」になりますが、ところどころ時系列がズレている事もありとても分かりにくいです。
1クール目が「蜘蛛編」の成長がそれなりに面白かっただけに急に2クール目で「蜘蛛編」と「勇者編」が半々で物語が進む為、前半はつまらなく感じてしまいました(週刊誌で興味があまり無いところを読まされている気持ち)。
中盤から後半になってくると面白くなってはきますがそれでも「勇者編」はあまり面白くなく、中盤まで視聴する時間を割いてでも観て貰えるだろうか?と思うと難しいところですね。
続けて観るなら観るけど、時間が空いてしまったりや他の作品が面白くなってきてしまうとそっちにいってしまうかと思われます。
物語も「蜘蛛編」だけなら面白いものの「勇者編」は目的が何だか定まっていない為(原作を読む必要あり)か面白く感じられない事、日常や戦闘シーンは結構な手抜き感による違和感が多く見受けられる事もあってか全体で評価すると☆2.8になりました。
全体の物語に支障が出てしまいますが、正直言って「蜘蛛編」だけで良かったのでは?と思ってしまいます(アニメ版でやるとしたら別々で良かった)。
最後まで読んで頂き、有難うございました。