総務 さんの感想・評価
4.5
物語 : 5.0
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:----
少年少女たちの死生観を著した作品
ジャンルとしては、SF、ダークファンタジー、ミリタリーなど。
精神的に来るショッキングな設定や描写もある。「みんなのトラウマ」的なものや、圧倒的な絶望感、また子ども達の死生観を著した作品が好きな人は好きかもしれない。「ぼくらの」「東京マグニチュード8.0」「火垂るの墓」あたりを見られる人にもおすすめ。
ラブコメ要素は"まだ"あまりない(アニメでやれるかは不明)。
以下掻い摘んだあらすじ。
限りなく避けられない死に向き合いつつも戦地へと赴く主人公シン達と、奥地でぬくぬく指揮を執りつつ、そんな彼らの在り方をただ見ることしかできないヒロインのレーナ。そんな少年少女たちの心情やその変化、成長を描いた作品。戦う敵は、暴走した無人自立稼働兵器レギオン。
シン達有色人は国の法律で豚と同じ扱い。つまり鉄の棺桶と呼ぶほど軽装な"無人機"の中の有色人がいくら死んでも、民衆の白人たちはその戦果に喜ぶだけ。
レギオンは生きている人の脳を回収して新たなレギオンを作る。脳の損傷具合によってはある意味超非人道兵器にも成り果ててしまう。シンはそんな、もう助からない、しかしレギオンに成り果ててしまう仲間達を介錯していく。
逃げてしまえば、それは憎しい白人と同じ。だから、自分たちは戦う。どんなに過酷でも戦い抜く、それが自分たちエイティシックスの矜持であり、アイデンティティであり、生きる意味で。
そんなシン達の在り方に、散り方に、高潔さに、レーナは――。